谷ゆうじ 議会活動の軌跡〜8つの視点〜
健康寿命の延伸につながる取り組みについて
質 問
 世界保健機関が昨年度に発表した統計結果によると、日本人の平均寿命は男女平均で83歳となっているが、健康で自立して暮らすことのできる期間を意味する健康寿命は76歳となっている。全国平均を上回るスピードで高齢化が進行する大津市にとって、健康寿命の延伸は重要課題の一つであり、市民の健康づくりの指針である健康おおつ21の推進は、大津市総合計画第2期実行計画において結の健康プロジェクトにも位置づけられている。

平成23年2月、厚生労働省は健康寿命を延ばすため、スマートライフプロジェクトを開始した。平成20年度から生活習慣病予防等を目的に実施されてきた健やか生活習慣国民運動をさらに普及し、発展させるためのもので、企業、団体と連携を図りながら、適度な運動、適切な食生活、禁煙の取り組みを推進しようとするものであり、大津市においては健康推進課が職場としてこの取り組みに参加されている。

平均寿命の延びに合わせ、疾病全体に占めるがんや循環器病などの生活習慣病の割合が増加し、平成21年人口動態統計によると、約6割の方は生活習慣病が原因で亡くなっておられるのが現状である。生活習慣病の特性や運動、食事、禁煙など個人の生活習慣の改善について市民理解を深めるためには、計画に基づいた継続した取り組みが必要になってくるが、大津市はスマートライフプロジェクトの普及をはじめ、どのような方針のもとで健康寿命の延伸に取り組んでいかれるつもりなのか、平成23年度健康増進普及月間における普及啓発実績とあわせて伺う。
答弁:健康保険部長
   健康寿命の延伸につながる取り組みのうち、健康増進普及月間の取り組みについて。
毎年9月は健康増進普及月間と定められ、全国で健康づくりの事業が実施されているが、平成23年度の本市の取り組みとしては、市民センター等での啓発ポスター掲示により普及月間をPRしながら、市内各地域でメタボリックシンドローム、がん、骨粗しょう症などの予防教室や、あるいは栄養専門研修会など講習会の開催、個別栄養相談等を実施したところであり、その結果は国へも報告をした。

 また、運動、食事、禁煙の取り組みを幅広く進めるスマートライフプロジェクトの普及については、おおつ健康フェスティバルの各種団体による啓発や、健康推進連絡協議会における地域の健康づくり活動、市内の大学との連携による食育の推進等を図っており、こうした取り組みを通じて普及啓発に努めているところである。

 市民の健康づくりは、計画に基づく継続的な取り組みが求められることから、本市では10年計画である健康おおつ21、さらには総合計画実行計画に位置づけられた結の健康プロジェクトに基づいて事業推進に努めている。このうち健康おおつ21は、国の定めた健康日本21及び県の健康いきいき21を受けた本市の健康部門を総合する計画であり、これに基づき思春期保健や母子歯科保健など8分野、59項目にわたる取り組みを進めてきた。

 今年度に最終的な評価を行い、項目の約60%で改善があったことを確認したが、同時にいくつかの課題も明らかになったことから、これらを平成25年度からスタートさせる次期計画に反映させていきたいと考えている。

 議員指摘のとおり、健康寿命の延伸は極めて重要で今日的なテーマであると認識をしている。生涯にわたる健康は、個人レベルでは市民の満足感を支える重要な要素の一つであり、社会的には医療や介護のコスト削減に結果としてつながることから、ミクロ、マクロの両面から社会の活力を生み出す源泉であると考える。本市は、今後とも計画に基づき継続的に健康寿命の延伸に努めていく。