谷ゆうじ 議会活動の軌跡〜8つの視点〜
ターミナルごみ収集について
質 問
 大津市廃棄物の処理及び再利用の促進並びに環境の美化に関する条例第26条において、市は一般廃棄物処理計画に従い一般廃棄物を生活環境の保全上支障が生じないうちに収集し、これを運搬し及び処分しなければならないとしているが、ターミナル等の回収容器設置状況に問題はないのか。大津市一般廃棄物処理基本計画に記されている課題に基づき3点質問。

 1点目は、ごみ問題に対する意識啓発について。当該プランにおいて大津市は、定期収集ごみの分別不徹底や異物混入などマナー不足が見受けられ、また不法投棄や散在性ごみも後を絶たないとの現状認識を示している。市民、事業者、行政それぞれがごみ非常事態に対する意識を強く持ち、ごみを出さない生活や事業活動をはじめ、ごみマナーの徹底など心ある行動を実践していかなければならないとしているが、ターミナル等に設置されている回収容器はこれに対応できるものなのか。資源ごみの場合、投入口は複数あっても同じ場所に入り、缶、瓶、ペットボトルは分別されていない。

 また、鉄かご回収容器だけの場所もあり、学校教育や生涯学習での環境学習の成果を実践しようにもできない状態にあると考えるが、本市の見解を問う。

 2点目は、ごみの発生量の抑制について。できる限りごみをつくらない、ごみになるものを受け入れないことが何よりもごみを減量する第一歩であるとされ、回収容器が設置されている真野浜にも、「自分のごみは自分で持ち帰りましょうと」の啓発看板が掲げられていた。



 本市は家庭ごみの発生抑制を誘導し、またごみの削減に努力する人とごみを多く排出する人との負担公平化を図るため、平成21年度を目処とした家庭ごみの有料化制度導入に向け、適切な方法を検討するとしている。

 しかしながら、ターミナル等に設置されている回収容器の現状が今後も続くのであれば、「自分のごみは自分で持ち帰る」の原則に則って分別、削減に努力をされている人と、回収容器に捨てる人との負担公平化が図れない。有料化に向けた検討はどこまで進んでいて、この問題をどのように解決されるつもりなのか、見解を問う。

 3点目は、ごみの管理について。ごみ減量の限界に挑み、環境への負荷をもできる限り低減することに主眼を置いたごみ管理システムを構築しなければならないとしているが、ターミナルに設置された回収容器も多くの課題を抱えている。

 私が訪れた日、JR石山駅前の回収容器には、「家庭用のごみは捨てないでください」との注意書きの上にごみが置かれ、ノーポイ運動のキャラクター、ゴミゴンの足元には、他の場所から持ち込まれたごみが集積していた。同様の状態は複数回にわたって確認され、長年にわたり常態化していたと推察する。



 大津市廃棄物条例第19条2項において、「公共の場所の管理者はその管理する場所の美化に努め、かつみだりに廃棄物が捨てられないように回収容器を設置し及び管理するとともに、公共の場所の利用者への啓発等必要な措置を講じなければならない」としているが、違法広告物が貼られ、落書きがされている回収容器はまちの美観を損ね、またコンビニエンスストアの駐車場に面して設置されているバス停前の回収容器などは、それがあるために廃棄物が捨てられている懸念すらある。

 現在、大津駅前には本市が管理する回収容器は設置されていない。夜、何度かポイ捨ての状況を確認しに行ったが、回収容器が設置されている他の駅と比べ著しく多いとは感じなかった。回収容器が撤去される前と比較し、ポイ捨てされるごみの量は増えたのか。日々、大津市が道路管理として実施されている清掃活動の実績を踏まえて質問する。北は真野浜、南は南郷支所前バス停までを調査して回った実感として、資源循環と低環境負荷を重視したごみ管理を推進するのであれば、ターミナルごみ収集のあり方をゼロベースで検討し直す時期に来ていると考えるが、現在、収集に要している人員配置と費用を踏まえ、本市の見解を問う。
答弁:環境部長
 1点目、ごみ問題に対する意識啓発について。ターミナルごみ収集については、ポイ捨てごみ等のいわゆる散在性ごみ対策の一環として行っており、現在ターミナルには「燃やせるごみ」と「缶、瓶、ペットボトル」の2種類の回収容器を設置している。資源ごみを種類ごとに分けずに一括して収集しているのは、設置場所の制約とか、あるいは通行人の安全確保、あるいは収集体制によるところが大きく、収集後に分別をすることで再資源化を図ってきた。このことから、現行の収集体系でごみ減量とリサイクルに一定の成果が得られているものと考えている。なお、ごみの持ち帰りの啓発を行っております真野浜も含め、ターミナルの現状を精査し、設置意義の薄れた場所については、あるいは土地の管理者による対応が必要であろうと考えられる場所については、撤去も視野に入れて整理をしたいと考えている。

 また、鉄かご設置の箇所につきましては、回収容器の更新、充実も含めまして検討をする。 これら散在性ごみ対策については、ごみ減量と資源再利用推進会議や自治連合会あるいは各種団体等、市民と行政が一体となり、ごみゼロ大作戦あるいはノーポイ運動、さらには観光地クリーン作戦など観光地の美化も含めました総合的な取り組みの継続を図っており、ごみ処理基本計画に掲げられている「心ある行動の実践」を通して、ごみのない美しいまちづくりを実践していきたいと考えている。

 2点目、ごみ発生量の抑制について。一般ごみの有料化については、昨年度に家庭ごみの排出実態調査を実施するとともに、県下の有料化実施状況を把握し、特に平成18年10月に実施された京都市へは、実施効果などの現地調査を行った。これらのデータ整理を行い、今年度においては本市の実情を踏まえながら廃棄物減量等推進審議会への諮問、あるいは市民会議等への御意見を賜りながら検討を進めていきたいと考えている。

 有料化を円滑に実施させていただく上で、ターミナル等のごみ回収容器に捨てられる家庭ごみが増えるのではないか、それが課題となるのではないかといったことが十分予測される。したがって、監視パトロールの強化あるいは地域住民団体あるいは当該場所の管理者などとの連携を図り、何らかの具体的な対策を講じることも必要ではないかと考えている。

 3点目、ごみの管理について。ターミナルごみ収集については、燃やせるごみは月曜日から土曜日までの毎日、缶、瓶については火曜日と金曜日の週2回収集をしている。御指摘の大津駅前の回収容器については、昨年の秋まで設置していたが、全国豊かな海づくり大会の開催に伴うテロ特別対策を契機とし、回収容器を置かずに道路管理者との連携を密にし、美化作業を濃密に行うことで周辺美化対策とし、その結果、周辺美化には一定の成果が得られたものと考えている。なお、ターミナルごみ収集については、不法投棄や散在性ごみ対策を含め、直営収集によるコストの問題、あるいは利用者へのサービス、さらには周辺の公共施設の管理体制まで踏み込んで根本的な見直しが必要な時期ではないかと考えており、公共交通機関、道路管理者等と連携を図りながら検討を進めていきたいと考えている。