取り組みの背景 

平成16年4月、大津市は古都大津の風格ある景観をつくる基本条例を施行、同基本計画を策定する。平成18年2月には大津市景観計画を策定するなど、古都にふさわしい景観の保全と創造に取り組んできた。
 
リンク:大津市HP 古都大津の風格ある景観をつくる基本条例
 
リンク:
大津市HP 古都大津の風格ある景観をつくる基本計画
 
リンク:
大津市HP 大津市景観計画
 
そうした中、琵琶湖岸周辺に高層マンションの建設が相次いだことが社会問題となる。平成20年10月、市街地における適切な高度利用のあり方と古都にふさわしい姿について検討するため、市街地の高度利用のあり方検討委員会が設置される。
 
委員会における検討の結果、時代を超えて受け継がれてきた近江八景に代表される眺望景観を保全・形成することが重要であるとの結論となり、平成22年3月、「保全と創造で時を結ぶ『近江新八景』ルール」が大津市に提言される。
 
リンク:大津市HP 近江新八景ルール(市街地の高度利用のあり方の提言)
 
平成23年1月、この提言を踏まえて商業系及び工業系用途地域を対象に高さ規制が強化される。しかしながら、近江八景のうち「矢橋帰帆(やばせのきはん)」は草津市を代表する風景であるものの、琵琶湖を挟んで向かい合う両市が連携を図るための制度や仕組みは構築されていなかった。
 
 
滋賀県は平成20年3月にふるさと滋賀の風景を守り育てる条例を改正。同条例の規定に基づき、滋賀県内の景観行政団体(地方自治体)が連携し、県土の一体的な景観形成を図ることを目的として、平成21年2月、滋賀県景観行政団体協議会が設立される。
 
各景観行政団体が連携して取り組む必要がある事項として、一体的な湖辺の景観形成、歴史的な街道の景観形成、広域的事業者との景観形成に関する連携の3項目について合意形成が図られる。しかしながら、それぞれの景観行政団体は個別に景観計画を有しており、滋賀県の発揮できるリーダーシップには制度上、限界がある。
 

リンク:滋賀県HP 景観リンク集(滋賀県内の景観行政団体、その他関係機関等)

 
滋賀県景観行政団体協議会における取り組みにより、平成27年1月には一体的な湖辺の景観形成のための方針について合意形成が図られた。しかしながら、適用区域は「用途地域を除く」とされており、湖辺の大半を市街化区域とし、用途地域を設定している大津市においては、実効性の低いものとなっている。
 
また、平成27年度、滋賀県によって街道景観形成方針が策定されたものの、具体的な施策の実施については、各景観行政団体に委ねられている。こうしたことからも、実効的な広域景観の形成にあたっては、隣接する自治体同士の連携が必要不可欠となる。

 

歌川広重画 諸国八景尽の内 近江八景(草津市所蔵)

 

日本を代表する風景画家である歌川広重は「諸国八景尽の内 近江八景」において、矢橋の湊から見た対岸の眺望景観(大津側に位置する七景)を描いている。幕末の風景番付によると、近江八景は日本三景と比べても別格に位置付けられており、大津市と草津市の風景は古くから一体のものとして評価されてきた。

 

「急がばまわれ」のことわざは、室町時代に連歌師宗長の詠んだ「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がばまわれ 瀬田の長橋」に由来している。当時、東海道を通って京都に向かうには、草津矢橋から琵琶湖を横断する航路のほうが唐橋経由の陸路より早かったものの、比叡山から吹き下ろす突風によって転覆の恐れがあった。
 
急ぐときには危険を含む近道よりも、安全確実な遠回りを行くほうが得策であるということを意味する言葉として今に伝わっており、大津市と草津市は歴史的にも文化的にも密接につながっている。


両市連携に対する関わり
大津市議会議員として

 
近江八景と東海道でつながる大津市と草津市による良好な広域景観の保全・形成を進めるため、選挙公約「タニフェスト 谷ゆうじの約束」に基づき指摘・提言を重ねる。(本会議における当該一般質問の回数:平成21年度~令和4年度 計18回)答弁内容は草津市と協議・調整のうえで決定されることから、連携推進に向けた意思統一を両市が効果的に行う機会となった。
 

H22. 4 
大津草津景観連絡会議の設置
 
H25.11 
びわこ大津草津景観宣言の調印 びわこ大津草津景観推進協議会の設立 

 
H28. 4  
びわこ大津草津景観推進協議会 議会の議決を経て地方自治法に基づく協議会へ移行
 
H29. 5 
東海道統一案内看板ロゴマーク 商標登録に関する協定書の締結
 
H29. 7   
びわこ大津草津景観推進協議会/東海道統一案内看板専門部会の設置
 
H30. 4
 
びわこ大津草津景観推進協議会に予算執行権が付与される
 
H30.11
 
東海道統一案内看板設置の手引き作成(東海道統一案内看板専門部会)
 
R 1.5 
びわこ東海道景観協議会の設立(景観法に基づく協議会)
 
R 3.  3   
びわこ東海道景観基本計画の策定
 

 
リンク:
大津市HP 大津市・草津市の景観連携について
 


びわこ大津草津景観推進協議会の設立と法定協議会への移行
 
平成22年2月定例会

広がりとつながりのある湖国の風景を守り育てるため、近江八景を基軸とした草津市との連携を提言。草津市と協議を行っていく方針が示される。
 
平成22年4月
両市関係部職員によって組織される「大津草津景観連絡会議」が設置される。
 
平成23年5月定例会

協議会の立ち上げなど、どういった形で草津市と連携を図っていくかを問う。将来の市民に継承する、魅力ある景観づくりができる仕組みを作っていきたいとの見解が示される。
 
平成24年2月定例会

社団法人滋賀県建築士会大津支部及び湖南支部の企画運営による「近江八景でつながる琵琶湖の風景」をテーマとした事業が両市協働のもとで開催されたことを踏まえ、さらなる連携にとって望ましい仕組みづくりと共有すべき理念の構築に向けた今後の取り組みについて見解を求める。これを受けて大津市からは、両市長による対談も視野に入れながら、連携を強化するための新たな組織づくりを進めていくとの決意が述べられる。
 
また、東海道沿いに設置されている案内看板や距離標のデザインを草津宿本陣から大津宿本陣跡までの間、統一してはどうかとの提言に対しては、今後、草津市との協議課題の一つにしていきたいとの見解が示される。
 
 
 

平成24年6月定例会

両市の連携を強化する新たな組織づくりに向けた方針を問う。大津草津景観連絡会議での協議実績を踏まえ、連携する具体的な項目を両市で確認していくこと、また、広く市民への周知を図るため、両市長による対談や啓発活動に取り組んでいくとの方針が示される。
 

平成24年9月定例会 
大津・草津湖上サミットに臨む大津市の姿勢を問う。大津市長からは、新たな組織づくりにつながる重要な機会にしたいとの決意が述べられる。また、今後も両市長が会談をされる機会を定期的に持たれることを提言。市民や事業者の関心を高め、両市が実施する景観施策への認識を深める上においても、必要に応じて設けていきたいとの意欲が示される。
 

平成24年12月定例会
大津・草津湖上サミット及びくさつ景観フォーラムでの両市長による会談結果を踏まえ、連携強化に資する新たな組織の立ち上げと共有すべき理念の構築に向けた方針を問う。連携のための基本理念の明文化やその理念を実現するための協議会の設立について、草津市と協議を進めていく方針が示される。
 

平成25年6月通常会議
広域景観連携を目的とした新たな組織の立ち上げと共同宣言文への調印が決定したことを受け、子どもたちが両市の景観に対して関心を持ち、次世代に理念をつなぐきっかけとなる事業については、今後も継続して実施されるべきと提言。大津市からは、設立が予定されている協議会が主体となって啓発活動や諸事業を実施できるよう、検討していく考えが示される。
  
平成25年11月
びわこ大津草津景観宣言のもと、「
びわこ大津草津景観推進協議会」が設立される。
 
 
リンク:びわこ大津草津景観宣言【PDF】
 
リンク:大津市HP 大津市・草津市の景観連携(平成25年度)
 
平成26年11月通常会議
びわこ大津草津景観推進協議会は議会の議決を経て組織されておらず、地方自治法の定めにより、担える役割が両市の連絡調整に限定されると指摘する。東海道サミットに滋賀県建築士会の一員として参画した実感を踏まえ、同推進協議会については、両市議会の議決を経た上、主体性を持って活動できる組織に移行すべきと提言する。
 
これを受けて大津市からは、両市の共通ルールの策定、または連携事業のさらなる充実を推進するためには、法定化に向けて取り組むことが望ましいことから、草津市と協議を行っていくとの方針が示される。

 
平成27年6月通常会議
びわこ大津草津景観推進協議会が担う役割をいかにして発展させていくのか、平成26年11月通常会議における答弁を踏まえ、あらためて問う。両市関係部局による協議の結果、地方自治法の規定に基づく法定協議会への移行を目指すとの共通認識に至ったこと、また、10月に開催される同推進協議会において、両市長が合意した後、速やかに議案を議会に提出できるよう取り組んでいくとの見解が示される。

 
平成27年11月
第10回マニフェスト大賞(同実行委主催、早稲田大学マニフェスト研究所・毎日新聞社共催)において、「近江八景・旧東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携」がマニフェスト賞(議会)優秀賞に選出される。
 


 
平成27年12月
びわこ大津草津景観推進協議会の機能拡充を図るため、地方自治法252条の2の2に基づく法定協議会に移行することが両市議会において承認される。平成28年4月より移行。景観に関する法定協議会としては、関西初の取り組みとなる。
 
リンク:びわこ大津草津景観推進協議会規約【PDF】
 

びわこ東海道景観協議会の設立と景観基本計画の策定 

 
平成27年11月通常会議
両市が連携して景観基本計画を策定し、施策を推進するためには、市民や民間団体、大学との協働が有効であることから、びわこ大津草津景観推進協議会を景観法第15条に基づく景観協議会に位置づけることを提言。法規定の幅広い運用について調査していく方針が示される。
 
平成28年8月
大津市と草津市が共有する景観基本計画の策定を実現するため、
複数の景観行政団体が単一の景観協議会を組織することが可能となるよう、景観法運用指針の解釈について、国土交通省都市局公園緑地・景観課に対して聞き取り調査を行う。
 
同課においてあらためて検討が行われるも、基本的な考えとして、景観計画区域内の団体が構成員になることを想定しており、複数の自治体が連携して景観協議会を組織することは難しいとの見解が示される。


平成28年11月通常会議
国土交通省での「複数の景観行政団体が単一の景観協議会を組織することは困難」との調査結果を踏まえ、今後、草津市と共有する景観基本計画を策定するに当たり、びわこ大津草津景観推進協議会をどのような形で発展させていく方針なのかを問う。
大津市からも同省に照会が行われ、景観法の改正は予定されていないものの、市民、事業者との協働による取り組みは重要であり、現行の地方自治法に基づくびわこ大津草津景観推進協議会の体制の中で、協働の仕組みづくりを行い、基本計画の策定を進めていく考えが示される。
 
平成29年2月通常会議
市民、事業者との協働による「びわこ大津草津景観推進協議会」の発展に向けた展望と景観基本計画の策定に向けた今後の方針を問う。東海道統一案内看板の取り組みと同様、産学官関係団体の参画による計画策定が必要であり、協働の組織づくりに向けて草津市と協議を行っていく方針が示される。
 
平成29年7月
広域景観連携の実績を踏まえ、草津市議会との連携推進が議長マニフェストに位置づけられたことから、取り組みを進めるための組織として「大津市議会・草津市議会連携推進会議」の設置を議長に提案。同年11月、両市議会を代表して座長に就任する。
 
リンク:大津市議会・草津市議会広域景観連携推進に向けた会議体の設置について【PDF】
 
リンク:大津市議会・草津市議会連携推進会議運営要領【PDF】

 
 

平成29年8月
再度、国土交通省都市局公園緑地・景観課を訪問。複数の景観行政団体が単一の景観協議会を設立することが可能となるよう、木曽川景観協議会など他都市における広域景観連携を対象とした調査結果を踏まえ、あらためて
景観法運用指針の見直しを求める。 

  

平成30年2月
景観法の運用指針の見直しを求める国土交通大臣宛の要望書(提出者:大津市議会議長・草津市議会議長)が提出されるにあたり、大津市議会・草津市議会連携推進会議座長として、その必要性を再度、同省都市局に申し述べる。
 
リンク:景観法の運用指針の見直しを求める要望書【PDF】
 
 

平成30年2月通常会議
景観法運用指針の見直しを求める国土交通大臣宛の要望書が両市市議会議長連名で提出されたことを踏まえ、びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた方針をあらためて問う。大津市からは、景観法運用指針の見直しについて、国の動向を確認した上、他都市での事例や東海道統一案内看板専門部会での取り組みの実績を考慮しながら、景観協議会への移行について、両市で協議を行っていく方針が示される。
 

平成30年4月
景観法運用指針の改正が実現する。隣接する二以上の景観計画区域が連携し、広域的な観点から調和のとれた景観形成を推進する必要がある場合には、共同してひとつの景観協議会を組織できることが明確にされる。

 
リンク:景観法運用指針の一部改正新旧対照表【PDF】

 
平成30年4月
大津市議会と草津市議会との連携協力に関する協定締結式が琵琶湖上(「一番丸」船上)にて開催される。草津市議会との連携強化は議長マニフェストに掲げられた取り組みであり、包括的な連携の下に協力関係を構築することによって、両市議会の更なる活性化と両市の更なる発展につなげていくことが確認される。
 
大津市議会・草津市議会連携推進会議座長として、協定締結を記念して行われた意見交換会(滋賀県知事出席)に参加する。両市がびわこ大津草津景観推進協議会を設立するに至った経緯を踏まえ、景観法に基づく景観協議会を設立することの意義について申し述べる。
 
 
平成30年6月通常会議
景観基本計画骨子の策定が次年度に予定されていることを踏まえ、景観協議会移行に向けたスケジュールと地方自治法と景観法の特性を踏まえ、両法をびわこ大津草津景観推進協議会の根拠法令とする可能性について見解を求める。
景観協議会の設置については、今秋に開催予定の推進協議会において協議を行うことで合意が得られており、地方自治法と景観法の特性を踏まえた上で、景観協議会の設立に関する具体案を示すことを目標に検討していきたいとの方針が示される。
 
平成30年11月通常会議
景観協議会を両市共同で組織する方針を踏まえ、公聴会の開催など、両市市民の意見を景観基本計画にいかにして反映させていくのか、策定に向けた今後のスケジュールとあわせて見解を求める。景観整備機構などの関係団体のほか、公募委員として両市の市民にも参画を求め、意見を計画に反映できるよう進めていくこと、また、さらに委員だけでなく、広く市民からの意見を取り入れる仕組みについて、景観協議会で検討できるよう草津市と協議していく方針が今後のスケジュールとあわせて示される。

 
令和元年5月
 
これらの経過を経て、両市で検討が重ねられた結果、市民・事業者・行政による三者協働のもと、
地方自治法に基づく「びわこ大津草津景観推進協議会」とは別組織として「びわこ東海道景観協議会」が新たに設立される。 
 
びわこ大津草津景観推進協議会から示された基本方針を踏まえ、「びわこ東海道景観基本計画」についての検討が開始される。
 
リンク:びわこ東海道景観協議会規約【PDF】
 
【補足説明】

  • ・びわこ大津草津景観推進協議会は地方自治法に基づく組織(構成員:両市市長、両市職員)であり、市民及び産学官関係団体の参画が不可欠となる東海道統一案内看板の普及に向けた検討は、同推進協議会に専門部会を設置して行われた。
  •  
  • ・当初、景観協議会についても同推進協議会と一体のものとして設置することが想定されたものの、地方自治法ならびに景観法を根拠法令とする協議会を併せ持つことで、より効果的に連携が図れるとの結論に至った。
  •  
  • ・両市がそれぞれに景観協議会を設置するのではなく、単一の組織として「びわこ東海道景観協議会」が組織される。
  •  
  • ・地方自治法に基づく協議会(びわこ大津草津景観推進協議会)と景観法に基づく協議会(びわこ東海道景観協議会)の併設は全国初の取り組みとなる。

 
リンク:びわこ東海道景観協議会の役割及び景観基本計画策定の流れについて【PDF】

令和3年3月
両市で開催された公聴会を経て、びわこ大津草津景観推進協議会によって同景観基本計画が承認される。
(連携項目)
①魅力ある対岸景観の形成
②東海道沿道のつながりある景観形成
③屋外広告物による景観形成
 
リンク:
大津市HP びわこ東海道景観基本計画について  
 
 
令和4年8月通常会議
令和5年11月には「びわこ大津草津景観宣言」が両市市長によって調印され、びわこ大津草津景観推進協議会が設立されてから10年という節目の年を迎えることを踏まえ、次年度、大津市はどの様な方針のもとで「びわこ大津草津景観宣言」の実現に向けた事業に取り組んでいく方針なのか、これまで取り組んできた活動の成果とあわせて見解を求める。
 
大津市からは、びわこ東海道景観基本計画を策定し、広域的な観点から良好な景観形成に取り組んでいること、また、策定作業を進めている第二次大津市景観計画においても同基本計画を反映し、琵琶湖の対岸からの眺望に配慮した景観づくりを目指していきたいとの考えが示される。
 

令和4年11月

第17回マニフェスト大賞(主催:マニフェスト大賞実行委員会 、共催:早稲田大学マニフェスト研究所・毎日新聞社)において、「びわこ大津草津景観推進協議会・びわこ東海道景観協議会による景観基本計画の策定と東海道の魅力を発信する統一案内看板の創造」がローカル・マニフェスト賞(議員・会派の部)優秀賞に選出される。(応募総数3,133件)
 


 

 
 
東海道の魅力を発信する統一案内看板の創造と普及

 
リンク:大津市HP 東海道統一案内看板の取り組み
 

平成27年6月通常会議
東海道及びその周辺には多くの歴史文化資源が存在するも、大津宿本陣跡から草津宿本陣までを散策すると、来訪者にその魅力や所在を伝える案内看板が不足していると指摘。東海道のまちづくりに取り組む団体や大学とも連携を図りながら、両市協同デザインによる案内看板を創造することをタニフェストに基づき提言する。東海道沿道の連続性のある景観形成については、びわこ大津草津景観推進協議会が重点的に取り組む事項の一つとして掲げており、今後、協議会における検討課題として取り上げていきたいとの考えが示される。
 
平成27年11月通常会議
両市協同デザインによる東海道案内看板について、設置に向けた方針をあらためて確認。今後は、両市において旧東海道における案内看板の設置状況を調査し、景観形成につながる案内看板のデザインや来訪者にわかりやすい看板の設置について、市民及びまちづくり団体、さらには大学と連携しながら協議を行っていくとの見解が示される。
 
平成28年11月通常会議
成安造形大学による旧東海道案内看板デザイン作成プロジェクトの成果を踏まえ、同案内看板設置に向けた今後の取り組みを問う。滋賀県建築士会及び滋賀県広告美術協同組合等の代表の方々から東海道の歴史が感じられる優れたデザイン案であるとの評価を得たところであり、今後、デザインの活用方法、啓発方法、財源確保や事業指標などの検討を行う組織づくりについて、草津市と協議を進めていく方針が示される。
 

平成29年2月通常会議
びわこ大津草津景観推進協議会による東海道統一案内看板の設置に向けた取り組みについて今後の方針を問う。旧東海道案内看板デザイン作成プロジェクトにおいて、成安造形大学から提案のあった案を両市協同によるデザインとしていくため、商標登録手続きを進めることや協議会内に三者協働による専門部会を設置し、整備方針などについて検討を進める考えが示される。
 

平成29年5月
第5回びわこ大津草津景観推進協議会において、東海道統一案内看板ロゴマークに係る商標登録に関する協定書が両市長により締結される。また、専門的な調査及び協議を行うため、同推進協議会に専門部会を設置することが可能となるよう、運営規程の改正が行われる

 
リンク:びわこ大津草津景観推進協議会運営規程【PDF】
 
平成29年6月通常会議

東海道統一案内看板の設置に向けた活動を三条大橋から日本橋まで広げようとするならば、規約を改正し、予算執行権をびわこ大津草津景観推進協議会に付与する必要があると提言。平成29年度中にはあらためて議会に関係議案を提出する方針が示される。

 
平成29年7月
びわこ大津草津景観推進協議会に東海道統一案内看板専門部会が立ち上げられる。同看板の設置に向けたルールづくりや周知方法などについて検討が重ねられる。

 
平成29年10月
大津市・草津市両市長、大津市議会・草津市議会議長、びわこ大津草津景観推進協議会/東海道統一案内看板専門部会・ 正副部会長出席のもと、大津市内京町通り沿いにて、東海道統一案内看板モデル看板除幕式(寄贈:公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会・湖南地区委員会)が開催される。
 
リンク:大津市HP 大津市・草津市の景観連携(平成29年度) 
  

  •  

 
平成30年11月

びわこ大津草津景観推進協議会/東海道統一案内看板専門部会により作成された同看板設置の手引きが両市市長に手交される。
 
リンク:大津市HP 大津市・草津市の景観連携(平成30年度)
 
リンク:東海道統一案内看板の取り組み報告書【PDF】
 
リンク:東海道統一案内看板設置の手引き【PDF】
 
平成29年12月
びわこ大津草津景観推進協議会に予算執行権を付与するための規約改正議案が大津市議会及び草津市議会において承認可決される。(告示・滋賀県への届け出を経て、平成30年度より新規約施行)

 
令和2年3月
近江八景と東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携の取り組みにより、公益社団法人日本都市計画学会関西支部が主催する第22回「関西まちづくり賞」を受賞する。
【受賞者】びわこ大津草津景観推進協議会、公益社団法人 滋賀県建築士会大津地区委員会・同湖南地区委員会、谷 祐治

 
リンク:2019年度 第22回 関西まちづくり賞 表彰式の開催【PDF】
 

 
令和3年2月通常会議
全国の宿場町に東海道統一案内看板を設置いただくためには、国や県とも情報共有を図りながら普及に取り組む必要があると提言。大津市においては、両市内はもとより他の地域へ積極的に看板の設置を呼びかける方針を示していることを踏まえ、今後、どういった取り組みのもと、東海道統一案内看板を全国の宿場町に発信し、さらなる設置を実現していくつもりなのか、見解を求める。大津市からは、全国の宿場町へ東海道統一案内看板の手引きを送付し、設置いただけるよう働きかけていく方針が示される。

 
令和3年4月
国土交通省都市局を訪問。東海道統一案内看板を活用した全国宿場町との交流のあり方について、歴史的風致維持向上の観点から意見交換を行う。
 
令和4年8月通常会議

近江八景と東海道でつながる両市の魅力を全国に発信し、他の宿場町からも共感をえることは、次世代に理念を継承する上で重要であるとあららめて指摘を行う。令和3年2月通常会議での答弁内容を踏まえ、東海道統一案内看板の普及に向けたこれまでの取り組みとその成果、今後の方針について見解を求める。
 
大津市からは、公益社団法人滋賀県建築士会と共同で開催する「景観づくりチャレンジ隊」のほか、令和2年3月に東京日本橋の「ここ滋賀」で東海道統一案内看板のPR事業を行ったこと、また、令和3年度には東海道の宿場町・全国33の自治体に東海道統一案内看板の手引きを送付し、設置いただけるよう働きかけを行ったことが成果として述べられる。そのうえで、今後も草津市や建築士会のほか、同事業に賛同いただける方々とともに、東海道統一案内看板のさらなる普及に取り組んでいく方針が示される。

 
現在、東海道統一案内看板は両市のみならず、三重県三重郡朝日町ならびに滋賀県内全ての宿場町(湖南市/石部宿 、甲賀市/水口宿・土山宿)に普及している。【令和4年8月末時点で総数35基(内、2基は沿道の小学校に設置)】
 

選挙公約「タニフェスト 谷ゆうじの約束」 
 

タニフェスト2011

琵琶湖岸の景観をまもるため、近江八景でつながる草津市との連携を目指します。
 
現在、湖国の特徴である広がりとつながりのある風景は、滋賀県と大津市を含む県内景観行政団体からなる滋賀県景観行政団体協議会において協力、連携して守り育てることになっており、本年6月には草津市も景観行政団体となる予定です。協議会のさらなる取組みに期待をするものですが、今後は歴史的、文化的価値を共有する隣接市との連携を個別に強め、一体的な水辺景観、街道景観の形成に努めていくことも大切であると考えることから、近江八景でつながる草津市との連携を目指します。(タニフェスト2011より)

 

タニフェスト2015 
大津市・草津市協同デザインによる旧東海道案内看板の設置に取り組みます。
 
近江八景と旧東海道でつながる草津市とは、平成25年11月にびわこ大津草津景観推進協議会を設立し、両市長によって「びわこ大津草津景観宣言」に調印がなされるなど、景観施策において連携の強化が図られてきました。今後は協議会が担う役割を拡充させ、両市の市民が連携による成果を実感できるよう、取り組みを進めなければなりません。(タニフェスト2015より)

 

 

タニフェスト2019
草津市と共同で設立する景観協議会を活用し、良好な景観の保全と創造に取り組みます。
 
平成30年11月、草津市役所で開催された第8回びわこ大津草津景観推進協議会において、地方自治法第252条の2第1項の規定に基づき設置されている同協議会とは別の組織として、景観法第15条第1項の規定に基づく(仮称)びわこ大津草津景観協議会を設置する方針が両市長出席のもとで決定されました。複数の景観行政団体が連携し、地方自治法と景観法に基づく組織をあわせて共同設置するのは全国初となる取り組みであり、今後、両市は景観協議会を活用しながら共有する景観基本計画を策定していくことになります。平成25年11月に両市長によって調印された「びわこ大津草津景観宣言」には、大津市民・草津市民が互いに協力し、価値の高い景観の保全と新たな創造に取り組み、いっそう愛着と魅力あるものとして未来につなげていくことが記されています。両市市民の意見がより良い形で景観基本計画に反映されるよう、引き続き取り組んでまいります。(タニフェスト2019より)

 
タニフェスト2019

東海道統一案内看板(草津市と協同製作)を五十三次宿場町に設置できるよう取り組みます。
 
大津市・草津市東海道沿道には、これまで両市と共に広域景観連携に取り組んできた公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会、同湖南地区委員会から贈呈された東海道統一案内看板のモデル看板が設置をされています。草津市で開催された東海道宿場町シンポジウムの機会等を通じて、両市の取り組みは広く情報発信されており、東海道宿場町における統一案内看板の認知度は高まりつつあります。歌川広重の文字を基にデザインされたロゴマークは商標登録されており、平成30年11月には、びわこ大津草津景観推進協議会・東海道統一案内看板専門部会によって、同看板設置に向けた手引が策定をされました。東海道統一案内看板を五十三次宿場町に設置することによって、近江八景にまつわる両市の歴史文化を全国に発信できるよう、また、大津市と草津市が良好な景観の保全と創造に取り組みことの意義を両市市民に実感いただけるよう、引き続き取り組んでまいります。(タニフェスト2019より)

 

 
 

両市連携に対する関わり
一級建築士として

広域景観連携に向けた市民・事業者の機運を一体的に高められるよう、所属する公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会(当時、大津支部)と草津市を活動エリアとする湖南地区委員会による協同体制を構築。両市が近江八景でつながり、琵琶湖と東海道の風景を共有していることを実感できる事業の企画運営に携わる。当初は建築士会が両市に参画を求める形で実施されたが、翌年度以降はさらなる協働のもと、開催地を両市が持ち回りする形で継続されている。
 

両市長により調印された「びわこ大津草津景観宣言」には、大津市民・草津市民が互いに協力し、価値の高い景観の保全と新たな創造に取り組み、一層愛着と魅力あるものとして未来につなげていくことが記されている。平成25年度からは、子どもたちに両市の景観特性を伝える事業を実施するなど、広域景観連携が次世代に継承されることを目指している。
 
 
平成26年5月
大津市の景観施策の策定と実践に尽力し、行政と建築士の協働に関して重要な役割を果たしていることを理由として、公益社団法人滋賀県建築士会から表彰を受ける。
 
平成28年9月
びわこ大津草津景観推進協議会の設立に向けた取り組みにより、公益社団法人日本建築士会連合会より第9回「まちづくり賞」を受賞する。

 

 
令和3年5月
公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会の一員として、東海道でつながる甲賀市を訪問。甲賀市長と東海道土山宿の景観保全をテーマに意見交換を行う。
 


令和4年5月
「近江八景と東海道でつながる大津市と草津市の景観づくり」が令和4年度 都市景観大賞/景観まちづくり活動・教育部門において、優秀賞(「都市景観の日」 実行委員会 会長賞)に選定される。
【受賞者】びわこ大津草津景観推進協議会・公益社団法人 滋賀県建築士会(同大津地区委員会・湖南地区委員会)
 

リンク:大津市HP 令和4年度 都市景観大賞「景観まちづくり活動・教育部門」優秀賞を受賞!
 
リンク:令和4年度 都市景観大賞 受賞概要 都市空間部門 景観まちづくり活動 教育部門【PDF】
  

  •  
現在、同看板は大津市・草津市のみならず、滋賀県内全ての宿場町(湖南市/石部宿 、甲賀市/水口宿・土山宿)に設置され、活動は県外にも広がりつつある。
 
リンク:大津市HP 東海道統一案内看板設置事例集【PDF】
 
リンク:参考 東海道統一案内看板の設置実績について(東海道沿道付近)【PDF】

 

 

令和4年8月
公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会の一員として、京都市都市計画局を訪問。滋賀県内におけるこれまでの取り組みについて説明を行う。
 
(一社)京都府建築士会とは東海道をテーマとしたまち歩きやYouTubeチャンネルへの出演などを通じて交流を深めている。三条大橋から日本橋へとつながる東海道の魅力発信に向けて、今後の活動方針を確認する。
 

 
リンク: 
(一社)京都府建築士会 YouTubeチャンネルきょうと・人・まち・であいもん 第1回「東海道でつながるまちづくりvol.1」
 
リンク:
(一社)京都府建築士会 YouTubeチャンネルきょうと・人・まち・であいもん 第4回「近江八景と東海道でつながるまちづくり」
 
リンク: (一社)京都府建築士会 YouTubeチャンネル きょうと・人・まち・であいもん 第5回「東海道でつながるまちづくり vol.05」

 
びわこ大津草津景観推進協議会/東海道統一案内看板専門部会ならびに現在組織されている「びわこ東海道景観協議会」には、公益社団法人日本建築家協会(大津市指定景観整備機構)近畿支部滋賀地域会の一員として参画する。
 
令和4年11月
第40回近畿建築祭京都大会にて、近畿2府4県建築士会会員に対して東海道統一案内看板のPRを実施する。
 

 

 
取り組みの経過と成果
 

 

平成21年度

平成22年2月定例会
広がりとつながりのある湖国の風景を守り育てるためには、対岸に位置する草津市との連携を強化し、水辺や街道の景観形成に向け、両市は一体となって取り組む必要があると提言。近江八景を基軸とした連携を図るため、草津市と協議を行っていく方針が示される。
  

平成22年度

平成22年4月

第1回大津草津景観連絡会議(両市関係部職員により組織)


平成23年2月

第2回大津草津景観連絡会議
 

平成23年度

平成23年4月

タニフェスト2011にて、琵琶湖岸の景観をまもるため、近江八景でつながる草津市との連携を目指すことを選挙公約に掲げる。

                    

平成23年5月定例会
協議会の立ち上げなど、どういった形で草津市と連携を図っていくかを問う。将来の市民に継承する、魅力ある景観づくりができる仕組みを作っていきたいとの見解が示される。

 

平成23年8月

第3回大津草津景観連絡会議


平成24年1月

社団法人滋賀県建築士会大津支部 主催・同湖南支部 共催 近江八景でつながる琵琶湖の風景 ~急がば回れ瀬田の唐橋~
 
江戸時代の旅装をイメージした出で立ちにて、草津宿本陣から大津宿本陣跡までを徒歩と漁船で移動。両市職員参加のもとで「急がば回れ」の再現を目指す。パネルディスカッションにおいては、両市が景観施策で連携する意義などについて意見が交わされる。
 


平成24年2月定例会
社団法人滋賀県建築士会大津支部及び湖南支部の企画運営による「近江八景でつながる琵琶湖の風景」をテーマとした事業が両市協働のもとで開催されたことを踏まえ、さらなる連携にとって望ましい仕組みづくりと共有すべき理念の構築に向けた今後の取り組みについて見解を求める。これを受けて大津市からは、両市長による対談も視野に入れながら、連携を強化するための新たな組織づくりを進めていくとの決意が述べられる。
 
また、東海道沿いに設置されている案内看板や距離標のデザインを草津宿本陣から大津宿本陣跡までの間、統一してはどうかとの提言に対しては、今後、草津市との協議課題の一つにしていきたいとの見解が示される。

 

平成24年度

平成24年5月

第4回大津草津景観連絡会議

平成24年6月定例会

両市の連携を強化する新たな組織づくりに向けた方針を問う。大津草津景観連絡会議での協議実績を踏まえ、連携する具体的な項目を両市で確認していくこと、また、広く市民への周知を図るため、両市長による対談や啓発活動に取り組んでいくとの方針が示される。


平成24年9月定例会
大津・草津湖上サミットに臨む大津市の姿勢を問う。大津市長からは、新たな組織づくりにつながる重要な機会にしたいとの決意が述べられる。また、今後も両市長が会談をされる機会を定期的に持たれることを提言。市民や事業者の関心を高め、両市が実施する景観施策への認識を深める上においても、必要に応じて設けていきたいとの意欲が示される。

 

平成24年9月

大津・草津湖上サミット」開催 

両市長が大津市消防艇に乗船し、両市の景観を視察。対岸景観、旧東海道、屋外広告物での連携について意見交換が行われる。
 

 

平成24年11月

「くさつ景観フォーラム」開催

両市長及び草津市景観審議会会長の三者による景観ディスカッションが開催され、協議会の設立について両市の合意が図られる。

 

公益社団法人滋賀県建築士会 大津・湖南地区委員会 主催 近江の街道でつながる琵琶湖の風景 旧東海道・中山道景観ラリー

大津宿本陣跡及び守山宿町屋から、東海道と中山道が分岐合流する草津宿本陣までを徒歩で移動。道中の関所で街道の歴史文化にちなんだクイズが出題される。 
 

 


平成24年12月定例会
大津・草津湖上サミット及びくさつ景観フォーラムでの両市長による会談結果を踏まえ、連携強化に資する新たな組織の立ち上げと共有すべき理念の構築に向けた方針を問う。連携のための基本理念の明文化やその理念を実現するための協議会の設立について、草津市と協議を進めていく方針が示される。
 
また、大津市長からは、滋賀県建築士会が主催する「旧東海道・中山道景観ラリー」が開催されたことを受け、市民や事業者と共に景観に対する気運を高めることが重要であるとの認識が述べられる。


平成25年3月

第5回大津草津景観連絡会議

 

平成25年度

平成25年5月

第6回大津草津景観連絡会議

 

平成25年6月通常会議
広域景観連携を目的とした新たな組織の立ち上げと共同宣言文への調印が決定したことを受け、子どもたちが両市の景観に対して関心を持ち、次世代に理念をつなぐきっかけとなる事業については、今後も継続して実施されるべきと提言。大津市からは、設立が予定されている協議会が主体となって啓発活動や諸事業を実施できるよう、検討していく考えが示される。


平成25年10月

第7回大津草津景観連絡会議


平成25年11月

公益社団法人滋賀県建築士会 大津地区・湖南地区委員会 主催 クイズ!!琵琶湖でつながる近江八景

大津市古都指定10周年記念事業「景観クルーズ」に参画。両市の子どもたちを対象として、時代を超えて受け継がれてきた風景について理解を深めてもらう。
 
  

             

平成25年11月

第1回 びわこ大津草津景観推進協議会

市民と事業者との協働による景観づくりを両市が一体となって実現するため、びわこ大津草津景観推進協議会が設立される。
協議会設立にあわせて調印された「びわこ大津草津景観宣言」には、両市民が互いに協力をし、価値の高い景観の保全と新たな創造に取り組み、一層愛着と魅力のあるものとして未来につないでいくことが記されている。
   
リンク:びわこ大津草津景観宣言【PDF】
                

平成26年度

平成26年5月

大津市の景観施策の策定と実践に尽力し、行政と建築士の協働に関して重要な役割を果たしていることを理由として、公益社団法人滋賀県建築士会から表彰を受ける。


平成26年11月

第2回 びわこ大津草津景観推進協議会

大津市・草津市連携による景観施策の取り組みについて、また、びわこ大津草津景観宣言の具現化を目指して開催される「東海道サミット」について意見が交わされる。


平成26年11月
公益社団法人
滋賀県建築士会大津・湖南地区委員会 主催 東海道景観探訪 ~次代へと受け継ぐびわこ大津草津の風景~

大津市・草津市連携事業「東海道サミット」に参画。両市の子どもたちと近江八景木製パネルを制作する。
 
   

平成26年11月通常会議
びわこ大津草津景観推進協議会については、議会の議決を経て組織されていないことから、地方自治法の定めにより、担える役割が両市の連絡調整に限定されると指摘。東海道サミットに滋賀県建築士会の一員として参画した実感を踏まえ、同推進協議会については、両市議会の議決を経た上、主体性を持って活動できる組織に移行すべきと提言する。これを受けて大津市からは、両市の共通ルールの策定、または連携事業のさらなる充実を推進するためには、法定化に向けて取り組むことが望ましいことから、草津市と協議を行っていくとの方針が示される。

 

地方自治法第252条の2の2
(協議会の設置)

普通地方公共団体は、普通地方公共団体の事務の一部を共同して管理し及び執行し、若しくは普通地方公共団体の事務の管理及び執行について連絡調整を図り、又は広域にわたる総合的な計画を共同して作成するため、協議により規約を定め、普通地方公共団体の協議会を設けることができる。

3 第一項の協議については、関係普通地方公共団体の議会の議決を経なければならない。ただし、普通地方公共団体の事務の管理及び執行について連絡調整を図るため普通地方公共団体の協議会を設ける場合は、この限りでない。

 

平成27年度

平成27年4月

タニフェスト2015にて、大津市・草津市 協同デザインによる旧東海道案内看板の設置に取り組むことを選挙公約に掲げる。


平成27年6月通常会議
平成26年11月通常会議における答弁を踏まえ、びわこ大津草津景観推進協議会が担う役割をいかにして発展させるかを問う。両市関係部局による協議の結果、地方自治法の規定に基づく法定協議会への移行を目指すとの共通認識に至ったこと、また、10月に開催される同推進協議会において、両市長が合意した後、速やかに議案を議会に提出できるよう取り組んでいくとの見解が示される。
 
あわせて、東海道及びその周辺には多くの歴史文化資源が存在しているが、大津宿本陣跡から草津宿本陣までを散策すると、来訪者にその魅力や所在を伝える案内看板が不足していると指摘。今後は東海道のまちづくりに取り組む団体や大学とも連携を図りながら、びわこ大津草津景観推進協議会が主体となって、両市協同デザインによる案内看板を設置していくことを提言する。
 
これを受けて大津市からは、旧東海道沿道の連続性のある景観形成については、びわこ大津草津景観推進協議会が重点的に取り組む事項の一つとして掲げており、今後、協議会における検討課題として取り上げていきたいとの考えが示される。


平成27年10月

第3回 びわこ大津草津景観推進協議会

地方自治法252条の2の2に基づき、両市議会の議決を経た上で、びわこ大津草津景観推進協議会を広域計画策定協議会に移行することについて合意がなされる。
 
これまでは、連絡調整を図るための協議会と位置付けられてきたが、新たな規約においては、両市が共有する景観基本計画の策定を目的としている。重点項目に掲げられている、対岸景観保全のための施策検討、旧東海道沿道の連続性のある景観形成、屋外広告物の統一した規制誘導の実現に向け、連携が強化されることになった。
 
また、歴史文化資源の魅力を伝える、両市協同デザインによる旧東海道案内看板の設置について、市民及び民間団体、さらには大学と連携しながら両市で協議していく旨が確認される。


平成27年10月
公益社団法人
滋賀県建築士会 大津・湖南地区委員会 主催 曳山ペーパークラフトづくり体験

両市連携事業として開催された「景観づくりチャレンジ隊・大津祭編」に参画。大津市と草津市にちなんだ曳山ペーパークラフトを両市の子どもたちと制作する。
 
    

平成27年11月

第10回マニフェスト大賞(同実行委主催、早稲田大学マニフェスト研究所・毎日新聞社共催)において、「近江八景・旧東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携」がマニフェスト賞(議会)優秀賞に選出される。(応募総数2,467件)

 

 

          

 
(審査委員講評)
 
早稲田大学名誉教授 北川正恭 審査委員長
 (大会記念冊子より転載)
 
「タニフェスト 谷ゆうじの約束」を掲げ、近江八景・旧東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携を提案。議会で重点的に質問を行ってきた。「タニフェストの実現に向けた議会質問の軌跡」も取りまとめている。活動のなかでは、地方議員として「自治体間の連携強化を図ること」、一級建築士として「両市市民の機運を高めること」を両輪とし、意欲的に活動した。徹底的に一つの政策にこだわり、自身の知見や人脈をフル活用して政策の実現を目指した取り組みである。

 

リンク:マニフェスト大賞HP「第10回受賞結果」

   
 

平成27年11月通常会議
両市が連携して景観基本計画を策定し、施策を推進するためには、市民や民間団体、大学との協働が有効であることから、びわこ大津草津景観推進協議会を景観法に基づく景観協議会(景観法第15条)に位置づけることを提言。法規定の幅広い運用について調査していく方針が示される。
 
また、両市協同デザインによる旧東海道案内看板について、設置に向けた方針をあらためて確認。今後は、両市において旧東海道における案内看板の設置状況を調査し、景観形成につながる案内看板のデザインや来訪者にわかりやすい看板の設置について、市民及び民間団体、さらには大学と連携しながら協議を行っていくとの見解が示される。


平成27年12月

びわこ大津草津景観推進協議会の機能拡充を図るため、地方自治法252条の2の2に基づく法定協議会に移行することが両市議会において承認される。
 

平成28年度

平成28年4月

びわこ大津草津景観推進協議会が地方自治法252条の2の2に基づく法定協議会に移行。景観に関する法定協議会としては、関西初の取り組みとなる。

平成28年8月

国土交通省都市局公園緑地・景観課にて、複数の景観行政団体が単一の景観協議会を組織する上での課題について、聞き取り調査を行う。
 
 

平成28年8月

大津市議会と草津市議会の広域連携キックオフ講演会の開催。
 


平成28年9月

びわこ大津草津景観推進協議会の設立に向けた取り組みにより、公益社団法人日本建築士会連合会より第9回「まちづくり賞」を受賞する。

 
平成28年10月

第4回 びわこ大津草津景観推進協議会

対岸景観保全のための施策検討、旧東海道沿道の連続性ある景観形成、屋外広告物の統一した規制、誘導について報告がなされた後、両市が共有する景観基本計画の策定に向けた今後のスケジュールについて認識の共有が図られる。次年度から調査研究を開始し、平成30、平成31年度においては、両市民や認可団体などから意見聴取、骨子作成、そして、平成32、33年度には、同景観基本計画を策定し、両市の景観計画に反映させ、景観法に基づく景観協議会の検討もあわせて行う方針が示される。

平成28年10月
景観づくりチャレンジ隊・対岸景観クルーズ編

公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、両市連携事業として「景観づくりチャレンジ隊・対岸景観クルーズ編」が開催される。両市の子どもたちに歌川広重が画いた浮世絵(矢橋帰帆)を貼り絵で仕上げてもらい、また、船上から対岸景観を眺望してもらうことを通じて、大津市と草津市の風景を一体のものとして感じてもらう。
 

 

平成28年11月通常会議
国土交通省での「複数の景観行政団体が単一の景観協議会を組織することは困難」との調査結果を踏まえ、今後、草津市と共有する景観基本計画を策定するに当たり、びわこ大津草津景観推進協議会をどのような形で発展させていく方針なのかを問う。
大津市からも同省に照会が行われ、景観法の改正は予定されていないものの、市民、事業者との協働による取り組みは重要であり、現行の地方自治法に基づくびわこ大津草津景観推進協議会の体制の中で、協働の仕組みづくりを行い、基本計画の策定を進めていく考えが示される。

 
また、草津市との協同デザインによる東海道案内看板の設置については、滋賀県建築士会及び滋賀県広告美術協同組合等の代表の方々から東海道の歴史が感じられる優れたデザイン案であるとの評価を得たところであり、今後、デザインの活用方法、啓発方法、財源確保や事業指標などの検討を行う組織づくりについて、草津市と協議を進めていく方針が示される。

 

平成29年2月通常会議
びわこ大津草津景観推進協議会による東海道統一案内看板の設置に向けた取り組みについて、また、市民、事業者との協働による協議会発展に向けた展望ならびに景観基本計画の策定に向けた今後の方針を問う。旧東海道案内看板デザイン作成プロジェクトにおいて、成安造形大学から提案のあった案を両市協同によるデザインとしていくため、商標登録手続きを進めることや協議会内に三者協働による専門部会を設置し、整備方針などについて検討を進める考えが示される。
 
また、広域的な景観施策の基本的方針となる景観基本計画の策定についても、案内看板の取り組みと同様に産学官関係団体の参画による計画策定が必要であり、協働の組織づくりに向けて草津市と協議を行っていく方針が示される。

  

平成29年度

平成29年5月

第5回 びわこ大津草津景観推進協議会

東海道統一案内看板ロゴマークに係る商標登録に関する協定書が両市長により締結される。また、専門的な調査及び協議を行うため、びわこ大津草津景観推進協議会に専門部会を設置することが可能となるよう、運営規程の改正が行われる。
 

 
平成29年6月通常会議

東海道統一案内看板の設置に向けた活動を三条大橋から日本橋まで広げようとするならば、規約を改正し、予算執行権をびわこ大津草津景観推進協議会に付与する必要があると提言。平成29年度中にはあらためて議会に関係議案を提出する方針が示される。

          

平成29年7月

びわこ大津草津景観推進協議会 東海道統一案内看板専門部会 設置

下記団体に所属する委員により構成され、以降、看板設置に向けたルールづくりや周知方法等について継続的に検討が行われる。
 
 

東海道統一案内看板専門部会 参加団体
 
・成安造形大学(部会長)

・滋賀県広告美術協同組合(副部会長)

・公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会(副部会長)

・公益社団法人 滋賀県建築士会 湖南地区委員会

・公益社団法人 びわ湖大津観光協会

公益社団法人 日本建築家協会近畿支部滋賀地域会(委員:滋賀地域会長 谷 祐治

・大津商工会議所青年部・草津商工会議所

・大津市商店街連盟

・草津市観光物産協会

・大津市歴史博物館

・草津街道交流館

・旧東海道まちなみ整備検討委員会

・東海道草津宿本陣通り景観重点地区準備会

・大津市役所 まちづくり計画課

・草津市役所 都市計画課

平成29年7月 

広域景観連携の実績を踏まえ、草津市議会との連携推進が議長マニフェストに位置づけられたことから、取り組みを進めるための組織として「大津市議会・草津市議会連携推進会議」の設置を議長に提案する。(平成28年8月開催の議会運営委員会にて、大津市議会として設置することが決定する。)
 
 
リンク:大津市議会・草津市議会広域景観連携推進に向けた会議体の設置について【PDF】

     

平成29年8月

国土交通省都市局を訪問。公園緑地・景観課に対して、景観計画を策定する複数の地方自治体(景観行政団体)が単一の景観協議会を構成する上での課題について、以下、意見を申述する。
 
○平成28年4月1日、びわこ大津草津景観推進協議会は両市議会の議決を経て、地方自治法 252 条2の2の規定に基づく法定協議会と位置付けられた。新たな規約においては、両市が共有する景観基本計画の策定を目的としており、まちづくり団体や大学などにも参画を求め、同協議会を景観協議会に位置付けることが効果的と考えられるが、景観法第15条のもとでは、異なる景観計画を有する複数の景観行政団体によって、単一の景観協議会を組織することが出来ないと判断される。
 
○びわこ大津草津景観推進協議会は、地方自治法に基づく法定協議会として組織されており、構成員は両市市長・両市職員に限定される。
 
○びわこ大津草津景観推進協議会においては、任意で専門部会を立ち上げ、各種団体参加のもと、東海道統一案内看板の普及に関する検討を進めることになったが、両市が共有する景観基本計画の策定にあたっては、「びわこ大津草津景観宣言」の趣旨からも、同協議会を景観法に基づく景観協議会と位置づけて検討することが望ましいと考える。
 
○びわこ大津草津景観推進協議会においては、先の議会での議論を踏まえ、予算執行権を付与する規約の改定が予定されているものの、現行の景観法運用指針においては、それぞれの地方自治体(景観行政団体)に景観協議会を設置し、共同で一つの協議会として運用することが具体策として明記されている。
 
景観法運用指針(平成28年3月改訂) 

国土交通省 農林水産省 環境省
Ⅳ 景観法の運用にあたっての基本的な考え方

1 景観行政団体 (3)広域的な景観形成の推進の仕組みより抜粋

広域的な景観形成の取り組みが、支障なく整合的に行われるよう、関係する景観行政団体が互いに協議し、又は、必要に応じて、関係する地方公共団体の意見を聴く等して、その適切な推進が図られるよう十分に配慮することが望ましい。例えば、河川の両岸や海峡間等において広域的な景観の形成を検討する場合に、複数の景観行政団体が、それぞれの景観計画において、当該景観計画区域における良好な景観形成に関する方針や良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項等のうち、当該広域的な景観の形成に関する部分について、統一的又は整合的な内容を定めることが望ましい。この様な場合、各景観行政団体間の規制誘導策の連携・調整の場として、法第15条第1項に基づく景観協議会を活用することが望ましい。例えば、互いの景観協議会に関係行政機関として参加し、共同で一つの景観協議会として運用すること等が考えられる。
 

○びわこ大津草津景観推進協議会が単一の組織として景観協議会への移行が果たせるよう、また、他の自治体においても、広域景観連携の推進をより円滑に図れるよう、景観法の運用指針を見直されることを要望する。

平成29年10月

第6回 びわこ大津草津景観推進会議

びわこ大津草津景観推進協議会に予算執行権を付与するため、規約を改正する方針が決定する。 
 
平成29年10月
東海道統一案内看板 モデル看板除幕式

大津市・草津市両市長、大津市議会・草津市議会議長、びわこ大津草津景観推進協議会 東海道統一案内看板専門部会 正副部会長出席のもと、大津市内京町通り沿いにて、東海道統一案内看板モデル看板除幕式(寄贈:公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会・湖南地区委員会)が開催される。 

  

 
景観づくりチャレンジ隊・大津×草津まちなか景観ラリー

公益社団法人滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、両市連携事業として「景観づくりチャレンジ隊・大津×草津まちなか景観ラリー」が開催される。大津市と草津市の宿場町としてのつながりについて、まちなかに隠されたクイズのヒントを探しながら、両市の子どもたちに理解を深めてもらう。
   

平成29年11月

大津市議会・草津市議会連携推進会議 設置

広域的な観点から共通の行政課題について、協議し共通理解を深めるとともに、共通課題の解決に向けた方策を検討することを目的として、大津市議会・草津市議会連携推進会議が設置され、座長に就任する。近江八景に象徴される琵琶湖や東海道の景観を主なテーマとして、情報共有と意見交換を行う。
 
(担任する事務)
・広域的な景観の保全及び形成に関する事務

・広域的な共通課題の検証及び検討に関する事務

・前2号に掲げるもののほか、推進会議の目的を達成するために必要な事務 
 
リンク:大津市議会・草津市議会連携推進会議運営要領【PDF】

 
 
平成29年12月

びわこ大津草津景観推進協議会に予算執行権を付与するための規約改正議案が大津市議会及び草津市議会において承認可決される。(告示・滋賀県への届け出を経て、平成30年度より新規約施行)
 
 

 リンク:びわこ大津草津景観推進協議会 規約の改定について【PDF】 

平成30年1月
第2回 大津市議会・草津市議会連携推進会議 
湖上から見る広域景観をテーマに船上にて実施される。大津市と草津市の景観連携について、対岸眺望ポイントについて意見交換がなされる。
 
平成30年2月

大津市議会・草津市議会連携推進会議座長として、国土交通省都市局を訪問。景観法運用指針の見直しを求める国土交通大臣宛の要望書が大津市議会議長及び草津市議会議長から提出される。
 

リンク:景観法の運用指針の見直しを求める要望書【PDF】

  •  

平成30年2月通常会議
びわこ大津草津景観推進協議会を単一組織のまま、景観協議会に位置付けることが可能となるよう、景観法運用指針の見直しを求める国土交通大臣宛の要望書が大津市議会議長及び草津市議会議長から提出されたことを踏まえ、びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた方針をあらためて問う。
大津市からは、景観法運用指針の見直しについて、国の動向を確認した上、他都市での事例や東海道統一案内看板専門部会での取り組みの実績を考慮しながら、景観協議会への移行について、両市で協議を行っていく方針が示される。

平成30年度

平成30年4月

景観法運用指針が改正され、隣接する二以上の景観計画区域が連携し、広域的な観点から調和のとれた景観形成を推進する必要がある場合には、共同してひとつの景観協議会を組織できることが明確にされる。
 
 
リンク:景観法運用指針の一部改正新旧対照表【PDF】


平成30年4月

大津市議会と草津市議会との連携協力に関する協定締結式が琵琶湖上(「一番丸」船上)にて開催される。草津市議会との連携強化は議長マニフェストに掲げられた取り組みであり、包括的な連携の下に協力関係を構築することによって、両市議会の更なる活性化と両市の更なる発展につなげていくことが確認される。 
 
 

 

リンク:大津市議会と草津市議会との連携協力に関する協定書【PDF】

大津市議会・草津市議会連携推進会議座長として、協定締結を記念して行われた意見交換会(滋賀県知事出席)に参加する。両市がびわこ大津草津景観推進協議会を設立するに至った経緯を踏まえ、景観法に基づく景観協議会を設立することの意義について申し述べる。 
 


平成30年5月

第7回 びわこ大津草津景観推進会議

びわこ大津草津景観推進協議会・東海道統一案内看板専門部会における取り組みや両市の景観計画に反映されることになる(仮称)びわこ大津草津景観基本計画の骨子案などについて意見が交わされ、対岸眺望景観の保全、東海道沿道の連続性ある景観形成、屋外広告物の統一した規制誘導を連携項目とすることが両市によって確認される。また、景観法運用指針の改正内容及び地方自治法上の協議会と景観法上の景観協議会との違いについても確認が行われる。


平成30年6月通常会議
(仮称)びわこ大津草津景観基本計画の骨子策定が次年度に予定されていることを踏まえ、景観協議会移行に向けたスケジュールと地方自治法と景観法の特性を踏まえ、両法をびわこ大津草津景観推進協議会の根拠法令とする可能性について見解を求める。景観協議会の設立については、今秋に開催予定の推進協議会において協議を行うことで合意が得られており、地方自治法と景観法の特性を踏まえた上で、景観協議会の設立に関する具体案を示すことを目標に検討していきたいとの方針が示される。

平成30年7月
第3回 大津市議会・草津市議会連携推進会議 
アーバンデザインセンターびわこ・くさつの施設概要、草津市におけるコミュニティーバスの現状と課題について説明を受けた後、今後の景観連携などをテーマに意見交換がなされる。
 
平成30年9月 

景観づくりチャレンジ隊・大津×草津まちなか景観ラリー
公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、びわこ大津草津景観推進協議会主催事業として「景観づくりチャレンジ隊・対岸景観クルーズ」が開催される。滋賀県建築士会は『貼絵で描く近江八景「瀬田の夕照」』を担当。両市在住の親子を対象に東海道統一案内看板モデル看板へのベンガラ塗り体験を実施する。
 


平成30年11月
第8回 びわこ大津草津景観推進会議

地方自治法を根拠法令とする「びわこ大津草津景観推進協議会」とは別の組織として、景観法第15条第1項の規定に基づく景観協議会を設立すること、また、同推進協議会より提示された基本方針に基づき、景観協議会が景観基本計画の素案を作成する方針が決定される。なお、複数の景観行政団体が連携し、地方自治法と景観法に基づく組織を併設するのは全国初の取り組みとなる。
 
協議会終了後、びわこ大津草津景観推進協議会・東海道統一案内看板専門部会より、これまでの取り組み報告書とあわせて同看板設置の手引きが協議会に提出される。
 

リンク:東海道統一案内看板の取り組み(大津市HP)
 
リンク:東海道統一案内看板設置の手引き【PDF】

平成30年11月通常会議
景観協議会を両市共同で組織する方針を踏まえ、公聴会の開催など、両市市民の意見を景観基本計画にいかにして反映させていくのか、策定に向けた今後のスケジュールとあわせて見解を求める。景観整備機構などの関係団体のほか、公募委員として両市の市民にも参画を求め、意見を計画に反映できるよう進めていくこと、また、さらに委員だけでなく、広く市民からの意見を取り入れる仕組みについて、景観協議会で検討できるよう草津市と協議していく方針が今後のスケジュールとあわせて示される。
 

平成31年・令和元年度

平成31年4月
タニフェスト2019にて、草津市と共同で設立する景観協議会を活用し、良好な景観の保全と創造に取り組むこと、また、東海道統一案内看板を五十三次宿場町に設置できるよう取り組むことを選挙公約に掲げる。
 
 
令和元年7月
第4回 大津市議会・草津市議会連携推進会議 
琵琶湖汽船(株)代表取締役社長より講演をいただく。テーマは「大津市・草津市 湖上観光を巡る課題と展望」について。大津市所管課より、びわこ東海道景観基本計画について説明が行われた後、今後の両市連携のあり方について意見を交換する。
 
令和元年8月

第1回 びわこ東海道景観協議会 開催
びわこ大津草津景観推進協議会・東海道統一案内看板専門部会に引き続き、公益社団法人日本建築家協会(大津市指定景観整備機構)近畿支部滋賀地域会長として、びわこ東海道景観協議会の委員に就任する。景観基本計画の策定に向けた体制やスケジュールなどについて確認が行われる。
 
リンク:びわこ東海道景観協議会規約【PDF】
 
令和元年9月
第9回 びわこ大津草津景観推進協議会
令和2年度予算案ならびに景観連携に関する両市議会への取り組み報告が議題となる。今後のスケジュールならびに「景観づくりチャレンジ隊」の開催について報告が行われる。

令和元年9月
景観づくりチャレンジ隊
公益社団法人滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、びわこ大津草津景観推進協議会主催事業として「景観づくりチャレンジ隊」が開催される。(建築士会:両市在住の親子を対象に東海道統一案内看板へのベンガラ塗り体験と同看板をモチーフにしたしおりづくり体験を実施。)


令和元年11月
第2回 びわこ東海道景観協議会
(仮称)びわこ大津草津景観基本計画(素案)について議論。
 
令和2年2月
第3回 びわこ東海道景観協議会
(仮称)びわこ大津草津景観基本計画(素案)について議論。

令和2年3月

近江八景と東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携の取り組みにより、公益社団法人日本都市計画学会関西支部が主催する第22回「関西まちづくり賞」を受賞する。
 
【受賞者】

びわこ大津草津景観推進協議会・公益社団法人 滋賀県建築士会(同大津地区委員会・湖南地区委員会)・谷 祐治
 
リンク:公益社団法人日本都市計画学会 関西支部HP 関西まちづくり賞 授賞実績一覧

 

令和2年度

令和2年6月
第10回 びわこ大津草津景観推進協議会
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、書面にて開催(決算・予算について)。

令和2年7月

第4回 びわこ東海道景観協議会
(仮称)びわこ東海道景観基本計画(案)について議論。

令和2年9月

景観づくりチャレンジ隊
公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、びわこ大津草津景観推進協議会主催事業として「景観づくりチャレンジ隊」が開催される。(建築士会:両市在住の親子を対象に東海道統一案内看板へのベンガラ塗り体験と近江八景・矢橋帰帆を砂絵で描くワークショップを実施。)
 
 
令和2年10月
第5回 びわこ東海道景観協議会
びわこ東海道景観基本計画(案)について議論。

令和2年12月

公益社団法人日本都市計画学会関西支部 企画委員会、関西まちづくり賞委員会主催(関西大学環境都市工学部共催)にて、「2020年度 日本都市計画学会関西支部 講演会・関西まちづくり賞授賞式」が関西大学梅田キャンパスで開催される。
 
 
 
 
リンク:2019年度 第22回 関西まちづくり賞 表彰式の開催【PDF】

令和3年1月

びわこ東海道基本計画(案)に関する公聴会

大津市・草津市両会場にて、びわこ東海道基本計画(案)に関する公聴会が開催される。
 
 
令和3年2月
第6回 びわこ東海道景観協議会
公聴会ならびにパブリックコメントにおける意見を踏まえ、びわこ東海道景観基本計画の最終案が取りまとめられる。
 

令和3年2月通常会議
びわこ東海道景観基本計画の策定を広域景観連携のさらなる推進に向けた契機とするためには、市民、事業者が近江八景と東海道でつながる景観を一体のものとして、愛着と魅力を感じることのできる取り組みがより一層必要になると考え、景観重要建造物、景観重要樹木、景観重要公共施設の共同指定を提言。景観重要建造物及び景観重要樹木の共同指定については、候補の選定や課題を、また、景観重要公共施設については、どのような施設が相応しいかを草津市と調査し、あわせて協議していく方針が示される。
 
また、全国の宿場町に東海道統一案内看板を設置いただくためには、国や県とも情報共有を図りながら普及に取り組む必要があると提言。大津市においては、両市内はもとより他の地域へ積極的に看板の設置を呼びかける方針を示していることを踏まえ、今後、どういった取り組みのもと、東海道統一案内看板を全国の宿場町に発信し、さらなる設置を実現していくつもりなのか、見解を求める。
大津市からは、全国の宿場町へ東海道統一案内看板の手引きを送付し、設置いただけるよう働きかけていく方針が示される。

 


令和3年3月
第11回 びわこ大津草津景観推進会議

びわこ東海道景観協議会正副会長より両市長へびわこ東海道景観基本計画案が提出され、同案をもって計画決定される。
同日、「びわこ東海道景観基本計画」の周知と景観に関する啓発を目的とした景観フォーラムと対岸景観クルーズが開催される。
 


リンク:大津市ホームページ びわこ東海道景観基本計画について 
 
令和3年1月
第5回 大津市議会・草津市議会連携推進会議(書面開催) 
平成29年より務めた座長職を退任する。
  

令和3年度

令和3年4月
国土交通省都市局を訪問。東海道統一案内看板を活用した全国宿場町との交流のあり方について、歴史的風致維持向上の観点から意見交換を行う。
 

令和3年5月
公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会の一員として、東海道でつながる甲賀市を訪問。甲賀市長と東海道土山宿の景観保全をテーマに意見交換を行う。 
 
令和3年10月
第8回 びわこ東海道景観協議会
大津市と草津市をむすぶ街路(近江大橋経由)に設置されている屋外広告物の評価を踏まえ、両市が共有するルールのあり方について意見交換を行う。

 

令和3年11月
甲賀市土山学区自治振興会東海道土山宿まちづくり協議会の主催(共催/土山小学校・公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会・同甲賀地区委員会・土山町茶業協会)にて、東海道統一案内看板の設置を記念した事業が開催される。
 
モデル看板の制作から4年、同看板設置の手引き作成から3年、滋賀県内全ての東海道宿場町(大津宿⇔草津宿⇔石部宿⇔水口宿⇔土山宿)に東海道統一案内看板が設置される。


リンク:谷ゆうじホームページ 活動レポート 2021年11月27日 「東海道統一案内看板/土山宿」

 
 
令和3年12月
公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会の主催にて、大津市膳所学区に新たに設置される東海道統一案内看板のお披露目式ならびに東海道まちるきが開催される。
 
リンク:谷ゆうじホームページ 活動レポート 2021年12月11日 「東海道統一案内看板/新たな試み

 
 

令和4年2月
第9回 びわこ東海道景観協議会
大津市・草津市が共有する屋外広告物新ルールの方向性について意見交換を行う。
 

令和4年3月
景観づくりチャレンジ隊
公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、びわこ大津草津景観推進協議会主催事業として「景観づくりチャレンジ隊」が開催される。(建築士会:両市在住の親子を対象に東海道統一案内看板へのベンガラ塗り体験と近江八景・矢橋帰帆を砂絵で描くワークショップを実施。) 
 

 

令和4年度

令和4年5月

「近江八景と東海道でつながる大津市と草津市の景観づくり」が令和4年度 都市景観大賞/景観まちづくり活動・教育部門において、優秀賞(「都市景観の日」 実行委員会 会長賞)に選定される。
【受賞者】びわこ大津草津景観推進協議会・公益社団法人 滋賀県建築士会(同大津地区委員会・湖南地区委員会)
 
リンク:大津市HP 令和4年度 都市景観大賞「景観まちづくり活動・教育部門」優秀賞を受賞!
 
リンク:令和4年度 都市景観大賞 受賞概要 都市空間部門 景観まちづくり活動 教育部門  
 
 
令和4年7月
第6回 大津市議会・草津市議会連携推進会議
びわこ東海道基本計画ならびに草津PAと連携した拠点整備基本構想をテーマに意見交換を行う。
 
令和4年8月
公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会の一員として、京都市都市計画局を訪問。滋賀県内におけるこれまでの取り組みについて説明を行う。
 
(一社)京都府建築士会とは東海道をテーマとしたまち歩きやYouTubeチャンネルへの出演などを通じて交流を深めている。三条大橋から日本橋へとつながる東海道の魅力発信に向けて、今後の活動方針を確認する。
 
令和4年8月通常会議

近江八景と東海道でつながる両市の魅力を全国に発信し、他の宿場町からも共感をえることは、次世代に理念を継承する上で重要であるとあららめて指摘を行う。令和3年2月通常会議での答弁内容を踏まえ、東海道統一案内看板の普及に向けたこれまでの取り組みとその成果、今後の方針について見解を求める。
 
大津市からは、公益社団法人滋賀県建築士会と共同で開催する「景観づくりチャレンジ隊」のほか、令和2年3月に東京日本橋の「ここ滋賀」で東海道統一案内看板のPR事業を行ったこと、また、令和3年度には東海道の宿場町・全国33の自治体に東海道統一案内看板の手引きを送付し、設置いただけるよう働きかけを行ったことが成果として述べられる。そのうえで、今後も草津市や建築士会のほか、同事業に賛同いただける方々とともに、東海道統一案内看板のさらなる普及に取り組んでいく方針が示される。
 
また、令和5年11月には「びわこ大津草津景観宣言」が両市市長によって調印され、びわこ大津草津景観推進協議会が設立されてから10年という節目の年を迎えることを踏まえ、次年度、大津市はどの様な方針のもとで「びわこ大津草津景観宣言」の実現に向けた事業に取り組んでいく方針なのか、これまで取り組んできた活動の成果とあわせて見解を求める。
 
大津市からは、びわこ東海道景観基本計画を策定し、広域的な観点から良好な景観形成に取り組んでいること、また、策定作業を進めている第二次大津市景観計画においても同基本計画を反映し、琵琶湖の対岸からの眺望に配慮した景観づくりを目指していきたいとの考えが示される。
 
令和4年10月
景観づくりチャレンジ隊
公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、びわこ大津草津景観推進協議会主催事業として「景観づくりチャレンジ隊」が開催される。(建築士会:両市在住の親子を対象に東海道統一案内看板へのベンガラ塗り体験と近江八景・矢橋帰帆を砂絵で描くワークショップを実施。)
 
 
 
 
令和4年11月
第10回 びわこ東海道景観協議会
近江大橋を挟んで両市を結ぶ県道18号及び東海道における屋外広告物の色彩基準(案)ならびに自家用広告物の大きさ・高さの基準について検討を行う。
 

 

令和4年11月

第17回マニフェスト大賞(主催:マニフェスト大賞実行委員会 、共催:早稲田大学マニフェスト研究所・毎日新聞社)において、「びわこ大津草津景観推進協議会・びわこ東海道景観協議会による景観基本計画の策定と東海道の魅力を発信する統一案内看板の創造」がローカル・マニフェスト賞(議員・会派の部)優秀賞に選出される。(応募総数3,133件)
 

 

リンク:マニフェスト大賞HP
 
リンク:第17回 マニフェスト大賞 審査委員講評【PDF】
 
 
第17回 マニフェスト大賞 審査委員講評より抜粋 
講評:大正大学社会共生学部教授 江藤俊昭 氏
 

  • ローカル・マニフェスト大賞〈議員・会派の部〉優秀賞
  • 大津市議会議員 谷 祐治(滋賀県大津市)
     
     今日、広域行政が重要になっている。とりわけ環境などは重要なテーマである。この「広域行政」には、議会がかかわりにくい。こうした状況を突破する重要な実践である。「①びわこ大津草津景観推進協議会の設立と法定化、②びわこ東海道景観協議会の設立と景観基本計画の策定、③東海道統一案内看板の創造と普及」、及び「大津市議会・草津市議会連携推進会議」の設置、という成果に貢献している。「大津市議会・草津市議会連携推進会議」では、初代座長に就任している。
     その起点が「タニフェスト」(選挙公約)に基づいているという意味で、マニフェスト・サイクルの実践である。マニフェストを提示した議員個人の応募である。そのイニシアティブは重要である。同時に議会が一体となって、また両議会の連携があって進められたことであろう。議会改革の成果ともいえる。 

 
 

令和4年11月
ローカル・マニフェスト推進連盟・関西勉強会実行委員会主催(共催:早稲田大学マニフェスト研究所)にて開催された勉強会にて、大津市と草津市との景観連携をテーマに事例発表を行う。

 

 

谷 祐治 議会関連質問 

水文化が活かされる高さ規制について
平成22年2月定例会


近江八景でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成23年5月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成24年2月定例会


古都にふさわしい景観の保全と創造に向けた取り組みについて
平成24年6月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成24年9月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成24年12月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成25年6月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の今後のあり方について
平成26年11月通常会議


歴史文化資源を生かしたまちづくりについて
平成27年6月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の設置について
平成27年11月通常会議


大津市と草津市が共有する景観基本計画の策定に向けた取り組みについて
平成28年11月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会における東海道統一案内看板の設置に向けた取り組みについて
平成29年2月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会による東海道統一案内看板の製作に向けた取り組みについて
平成29年6月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた取り組みについて
平成30年2月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた取り組みについて
平成30年6月通常会議


びわこ大津草津景観基本計画の策定に向けた取り組みについて
平成30年11月通常会議


びわこ東海道景観基本計画の策定を契機とした広域景観連携のさらなる推進に向けた取り組みについて
令和3年2月通常会議


近江八景と東海道でつながる大津市と草津市の景観連携について
令和4年8月通常会議