予算決算常任委員会全体会

10月3日、予算決算常任委員会全体会に出席。令和3年度大津市一般会計・特別会計及び公営企業会計決算概要、各会計決算及び基金運用状況に対する審査結果、総合計画進捗管理及び事務事業評価の結果について報告を受けました。
 
監査委員による審査意見のうち、基本を踏まえた人材育成と定年延長によるベテラン職員の活用に対して、あらためて見解を求めました。
 
下記は審査意見からの抜粋、引用です。
 
 
 
基本を踏まえた人材育成と定年延長によるベテラン職員の活用について
 
このところ、随時監査の指摘事項や事務処理ミスの事例等において、初歩的かつ基本的な事項の理解不足が原因であるケースが目立ってきている印象がある。特に工事や入札といった知識と経験に基づき綿密に作業を進めていく必要がある業務において、顕著に表れている。
 
これらの作業手順については、手引きやマニュアル、ガイドライン等に詳細に記述してあるとはいうものの、どちらかというと従来は先輩職員からのOJTにより、関連するその目的や知識と合わせて身に着けてきた経緯がある。残念ながら時間的、人員的余裕がない中、ハラスメントへの過剰な意識や職員同士の付き合い方の変化といった要因も部下職員への指導、助言を難しくしているという現状も看過できない。特に各種ガイドラインについては、何度も見直しを重ねられ、これら業務における公平性を担保し、ひいては職員自身を守るための大変重要な事項が定められているが、そもそもそれらの事項がなぜ定め

られているかの本質を理解できていないために、業務の迅速性や効率性が優先され、おざなりになっている感が否めない。本市のこれまでの取組により、幸いにもここ数年大きな不祥事がないことも、結果的にこれら業務に対する緊張感の希薄さに拍車をかけているようにも感じるところである。
 
令和5年度から本市においても、平均寿命の伸長や少子高齢化の進展を踏まえ、豊富な知識、技術、経験等を持つ高齢期の職員に最大限活躍してもらうため、国家公務員同様、定年を 65 歳まで段階的に引き上げられる予定であるが、定年を引き上げられたベテラン職員について、実際の業務を通じてこれら担当職員の指導、助言に直接関わることのできるポジションに就いていただき、業務の基礎から丁寧に教えられる環境づくりが整えられないだろうか。

ベテラン職員のこれまでの知識や経験を、次世代を担うこれからの若手職員の人材育成に生かしていけるような人員配置に努められることで、少しでも現状が改善され、将来の大津市の健全かつ適正な市政運営が図られることを期待するものである。
 
……引用終わり……
 
 
若手職員の人材育成に生かしていけるような人員配置、ぜひとも実現いただきたいと考えます。
一過性のものでなく、継続して取りくむ必要がありますが、日々の積み重ねが健全かつ適正な市政運営につながります。
 
ただ、適材適所での配置にならないと、若手職員が困惑されることになりかねません。
将来を見据えた組織運営、人員配置のあり方について、検討を加速させていただきたいと考えます。

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