【これからも変わらぬ姿勢で】

 今、大津市政においては、行政改革というの名のもので、様々な事業の見直しが行われています。事業目的が不明確な事業については、そのあり方を徹底して見直す必要がありますが、施策の担い手として活動されてきた各種団体や市民と培ってきた信頼と絆は、減らしたり削ったりしてはならないと考えます。

「市長さん、私たちが諸先輩方から受け継ぎ、長年に渡って取り組んできた活動をどの様に評価くださっているのかしら。」
補助金が減額され、そして、市民活動の拠点として大切にされてきた公民館すらも見直しの対象となっていることに、不信と不安を募らせて寄せられたご意見が忘れられません。

市長のリーダーシップにトップダウン。
本来は評価されるべき言葉でありますが、庁内における合意形成が不十分なまま、措置された予算がどれだけあったことか。
私は何度も修正予算案を提出し、納得のいかない人事案については反対をしてきましたが、率先して見直すべきは政策形成や意思決定のあり方、すなわち行政そのものの改革であり、支所と公民館からなる市民センターのあり方などについては、住民自治に大きな影響を及ぼすことから、市民や各種団体の意見を踏まえて慎重に判断すべきです。

市長はマニフェストにおいて「地域のことは地域で決める!七色に輝く大津市を!」と明記し、地域経営会議を設置することを掲げられましたが、市民から求められていないことを理由として設置しなかったことを、市長はあらためて思い返されるべきです。

そもそも、大津市は何を守り、育てるために行政改革を行っているのか!?
行政改革とは普遍的な取り組みであり、それそのものが目的になってはなりません。
私は、議場において何度も市長に真意を正し、相互理解を図る重要性を訴えてまいりましたが、今のままの市政運営が続くようでは、将来都市像として掲げる「人を結び、時を結び、自然と結ばれる結いの湖都大津」は実現しないものと考えます。

2期8年間、是々非々の姿勢を貫き、自らの信条に基づいて活動させていただきました。
これからも変わらぬ姿勢で市政運営のチェックを行い、調査研究に基づいた政策提言を行ってまいります。

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