提案説明

11月25日、12月20日(金)までの26日間を審議期間とする令和元年11月通常会議が開議いたしました。大津市長は議案提案説明時に下記発言をなされ、8年間の市政運営を振り返られました。
 
これまでの間、政策形成や予算編成のあり様について、指摘・提言を重ねてまいりました。
これは私の実感ですが、議員からの質疑一般質問に対して、もっと積極的に自ら答弁者となられ、事業の推進や見直しを活発な議論を通じて図っていただきたかったと考えます。
 
そして、明解な答弁がえられなかったことについては、私自身の資質によるところでもありますが、議論がかみ合っていないと感じたことは、一度や二度ではありませんでした。
特に印象に残っているのが、今もって必要な耐震化が図られていない、中消防署を含む庁舎整備のあり方を巡る議論です。
 
建築技術職であれば、一見して適地でないと判断できる用地を中消防署の移転候補地として複数掲げる一方、内部の検討で最も点数の高かった用地については、早期選定を求める決議が全会一致で可決されているにも関わらず、私から問うまで結果を公表されませんでした。
市長には市長なりの理由や前提がおありなのでしょうが、庁舎整備を早期に実現されようとする姿勢が私には感じられませんでした。
 
中学校給食の開始時期を巡って議論したこともありましたが、正しいスケジュール感を持てないなかで、進められてきた事業が多かったと考えます。
スピード感をもって取り組んでいただくことは大切ですが、執行部内における議論・検討があきらかに不足していると感じたこともありました。
公立保育園の民営化と必要な耐震化を関連付けて方針を示された時もありましたが、市長として何を優先されようとしているのか!?納得いかない思いを抱きながら、私は前任期を終えています。(その後、方針を転換されました。)
 
また、地方独立行政法人市立大津市民病院に対する運営費負担金を巡る議論は本年2月通常会議から平行性をたどり続けました。
6月通常会議における予算決算常任委員会において組み替え動議が可決されたことを受け、当該補正予算の審査中であるにも関わらず、さらなる追加補正を確約されたことは、現市政における予算編成のあり様を象徴するできごとであったと振り返るものです。

 

 
令和元年11月市議会通常会議 提案説明からの抜粋

 
最後になりましたけれども、私の任期が1月までとなり、次の市長選挙には立候補いたしませんので、皆様に改めて、心からお礼を申し上げます。
これまで、議会の皆様とは、二元代表制のもと、市議会での議論を通じ、ともに大津市民のために、働けたことを心から感謝を申し上げます。
さて、私は、8年前「4年で変える」との決意のもと、市長選挙に立候補いたしました。この8年間、「住み続けたいまち大津」をつくる、そのために、「大津に住む人を増やす」そして、「将来世代にツケを残さない持続可能なまちをつくる」このことなどを目標に全力で働いてまいりました。
大津に住む人を増やすについては、約3,000人の子どもが入れる保育園の整備を行い、待機児童が、年度当初で4度ゼロになりました。
その結果、0歳から5歳の子どもがいて、フルタイムで働く女性が60%増加し、M字カーブが解消しました。また、合計特殊出生率が上昇し、平成28年からは、大津市の人口が増加しました。
また、「将来世代にツケを残さない持続可能なまちをつくる」につきましては、ごみ処理施設の3施設から2施設への建替え、ガス小売事業のコンセンションなどの行財政改革を進め、大津市の将来負担比率は、県内市で最も低くなりました。
その他、議会で議論し、ご議決頂いた予算や条例に基づいて進めてきた数々の施策について、全身全霊をかけて進めてまいりました。
そして、市民の皆様とのお約束であるマニュフェストが実現できました。
改めて、この8年間、さまざまな議論を行い、また、お支え頂いた議会の皆様、職員の皆様、そして、全ての大津市民の皆様に心から感謝を申し上げます。 皆様には、感謝の言葉しかありません。この8年間大変お世話になり、そして、 さまざまな議論をし、支えて頂き、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

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