(取り組みの背景)

 

平成20年10月、大津市では市街地における適切な高度利用のあり方と古都にふさわしい姿について専門的に検討するため、「市街地の高度利用のあり方検討委員会」が設置された。検討の結果、時代を超えて受継がれてきた近江八景に代表される眺望景観を大切にすることが必要と結論付けられ、平成22年3月、同委員会から大津市長に「保全と創造で時を結ぶ『近江新八景』ルール」の導入が提言される。

 

平成23年1月、上記提言を踏まえて商業系及び工業系用途地域を対象とした高さ規制の強化が行われたが、近江八景のうち、「矢橋帰帆(やばせのきはん)」は草津市を代表する風景であり、琵琶湖を挟んで向かい合う両市の連携が必要となったものの、その実現には至っていなかった。 

 

 

 

歌川広重画 諸国八景尽の内 近江八景 (草津市所蔵)

 

 

日本を代表する風景画家である歌川広重は「諸国八景尽の内 近江八景」において、矢橋の湊から見た対岸の眺望景観(大津側に位置する七景)を描いている。幕末の風景番付によると、近江八景は日本三景と比べても別格に位置付けられており、大津市と草津市の風景は古くから一体のものとして評価されてきた。

 

「急がばまわれ」ということわざは、室町時代に連歌師宗長の詠んだ「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がばまわれ 瀬田の長橋」に由来している。当時、東海道を通って京都に向かうには、草津矢橋から琵琶湖を横断する航路のほうが唐橋経由の陸路より早かったものの、比叡山から吹き下ろす突風によって転覆の恐れがあったため、このような歌が詠まれた。急ぐときには危険を含む近道よりも、安全確実な遠回りを行くほうが得策であるということを意味する言葉として今に伝わっており、大津市と草津市は歴史的にも文化的にも密接につながっている。

 

滋賀県景観行政団体協議会(任意協議会)が設置されているものの、それぞれの自治体が個別に景観計画を策定していることから、滋賀県の発揮できるリーダーシップには限界がある。

 

 

(両市連携に対する関わり)

大津市議会議員として ~自治体間の連携推進を図る~

 

平成23年4月及び27年4月に執行された大津市議会議員選挙において、「タニフェスト 谷ゆうじの約束」を策定。湖都のまちなみを守るための取り組みとして、近江八景と東海道でつながる草津市との景観連携を掲げ、議会における一般質問で重点的に取り上げている。

 

両市執行部は議会における答弁内容を協議・調整することをつうじて、連携推進に向けた意思統一を図ることになる。滋賀県建築士会との協働による成果等を踏まえた提言をつうじて、びわこ大津草津景観推進協議会の設立や東海道統一案内看板の設置などを先導することができた。

 

 

【タニフェスト2011(抜粋)】

琵琶湖岸の景観をまもるため、近江八景でつながる草津市との連携を目指します

現在、湖国の特徴である広がりとつながりのある風景は、滋賀県と大津市を含む県内景観行政団体からなる滋賀県景観行政団体協議会において協力、連携して守り育てることになっており、本年6月には草津市も景観行政団体となる予定です。協議会のさらなる取組みに期待をするものですが、今後は歴史的、文化的価値を共有する隣接市との連携を個別に強め、一体的な水辺景観、街道景観の形成に努めていくことも大切であると考えることから、近江八景でつながる草津市との連携を目指します。

 

 

【タニフェスト2015(抜粋)】

大津市・草津市 協同デザインによる旧東海道案内看板の設置に取り組みます。

 近江八景と旧東海道でつながる草津市とは、平成25年11月にびわこ大津草津景観推進協議会を設立し、両市長によって「びわこ大津草津景観宣言」に調印がなされるなど、景観施策において連携の強化が図られてきました。今後は協議会が担う役割を拡充させ、両市の市民が連携による成果を実感できるよう、取り組みを進めなければなりません。

 

 

 

 

一級建築士として ~両市市民の機運を高める~

 

広域景観連携に向けた市民の機運を一体的に高められるよう、所属する公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会(当時、大津支部)と草津市を活動エリアとする湖南地区委員会による協同体制の構築に努める。

 

公益社団法人滋賀県建築士会の一員として、両市が近江八景でつながり、琵琶湖と東海道の風景を共有していることを実感できる事業の企画運営に携わる。当初は建築士会が両市に参画を求める形で実施されたが、翌年度以降はさらなる協働のもと、開催地を両市が持ち回りする形で継続されている。

 

両市長により調印された「びわこ大津草津景観宣言」には、大津市民・草津市民が互いに協力し、価値の高い景観の保全と新たな創造に取り組み、一層愛着と魅力あるものとして未来につなげていくことが記されている。平成25年度からは、子どもたちに両市の景観特性を伝える事業を実施するなど、広域景観連携が次世代に継承されることを目指している。

 

 

(取り組みの経過と成果)


平成22年2月定例会

谷 祐治 議会質問

湖国の特徴である「広がりとつながりのある風景」を守り育てるためには、対岸に位置する草津市との連携を強化し、水辺や街道の景観形成については、一体的に努めていく必要があると提言。これを受けて大津市は、草津市と近江八景を基軸とした連携を図るため、協議を行っていく方針を明らかにする。

 

平成22年4月

第1回大津草津景観連絡会議(両市関係部職員により組織)

 

平成23年2月

第2回大津草津景観連絡会議

 

平成23年4月

「タニフェスト2011」にて、琵琶湖岸の景観をまもるため、近江八景でつながる草津市との連携を目指すことを選挙公約として掲げる。

                    

平成23年5月定例会

谷 祐治 議会質問

協議会の立ち上げなど、どういった形で草津市と連携を図っていくかを問う。将来の市民に継承する、魅力ある景観づくりができる仕組みを作っていきたいとの見解が示される。

 

平成23年8月

第3回大津草津景観連絡会議

 

平成24年1月

社団法人 滋賀県建築士会大津支部 主催・同湖南支部 共催

近江八景でつながる琵琶湖の風景 ~急がば回れ瀬田の唐橋~

江戸時代の旅装をイメージした出で立ちにて、草津宿本陣から大津宿本陣跡までを徒歩と漁船で移動。両市職員参加のもとで「急がば回れ」の再現を目指す。パネルディスカッションにおいては、両市が景観施策で連携する意義などについて意見が交わされる。

 

 

平成24年2月定例会

谷 祐治 議会質問

社団法人滋賀県建築士会大津支部及び湖南支部の企画運営による「近江八景でつながる琵琶湖の風景」をテーマとした事業が大津市・草津市との協働のもとで開催されたことを踏まえ、両市のさらなる連携にとって望ましい仕組みづくりと共有すべき理念の構築に向けた今後の取り組みについて見解を求める。これを受けて大津市からは、両市長による対談も視野に入れながら、連携を強化するための新たな組織づくりを進めていきたいとの決意が述べられる。また、東海道沿いに設置されている案内看板や距離標のデザインを草津宿本陣から大津宿本陣跡までの間、統一してはどうかとの提言に対しては、今後、草津市との協議課題の一つにしていきたいとの見解が示される。

 

平成24年5月

第4回大津草津景観連絡会議

 

平成24年6月定例会

谷 祐治 議会質問

両市の連携を強化する新たな組織づくりに向けた方針を問う。大津草津景観連絡会議での協議実績を踏まえ、連携する具体的な項目を両市で確認していくこと、また、広く市民への周知を図るため、両市長による対談や啓発活動に取り組んでいくとの方針が示される。

 

平成24年9月定例会

谷 祐治 議会質問

大津・草津湖上サミットに臨む大津市の姿勢を問う。大津市長からは、新たな組織づくりにつながる重要な機会にしたいとの決意が述べられる。また、今後も両市長が会談をされる機会を定期的に持たれることを提言。市民や事業者の関心を高め、両市が実施する景観施策への認識を深める上においても、必要に応じて設けていきたいとの意欲が示される。

 

平成24年9月

大津・草津湖上サミット」開催 

両市長が大津市消防艇に乗船し、両市の景観を視察。対岸景観、旧東海道、屋外広告物での連携について意見交換が行われる。
 

 

平成24年11月

「くさつ景観フォーラム」開催

両市長及び草津市景観審議会会長の三者による景観ディスカッションが開催され、協議会の設置について両市の合意が図られる。

 

公益社団法人 滋賀県建築士会 大津・湖南地区委員会 主催

近江の街道でつながる琵琶湖の風景 旧東海道・中山道景観ラリー

大津宿本陣跡及び守山宿町屋から、東海道と中山道が分岐合流する草津宿本陣までを徒歩で移動。道中の関所で街道の歴史文化にちなんだクイズが出題される。 

 

 

 

平成24年12月定例会

谷 祐治 議会質問

「大津・草津湖上サミット」及び「くさつ景観フォーラム」での両市長による会談結果を踏まえ、連携強化に資する新たな組織の立ち上げと共有すべき理念の構築に向けた方針を問う。連携のための基本理念の明文化や、その理念を実現するための協議会の設置について、草津市と協議を進めていく方針が示される。また、大津市長からは、滋賀県建築士会が主催する「旧東海道・中山道景観ラリー」が開催されたことを受け、市民や事業者と共に景観に対する気運を高めることが重要であるとの認識が述べられる。

 

平成25年 3月

第5回大津草津景観連絡会議

 

平成25年5月

第6回大津草津景観連絡会議

 

平成25年6月通常会議

谷 祐治 議会質問

広域景観連携を目的とした新たな組織の立ち上げと共同宣言文への調印が決定したことを受け、子どもたちが両市の景観に対して関心を持ち、次世代に理念をつなぐきっかけとなる事業については、今後も継続して実施されるべきと提言。大津市からは、設立が予定されている協議会が主体となって啓発活動や諸事業を実施できるよう、検討していく考えが示された。

 

平成25年10月

第7回大津草津景観連絡会議

 

平成25年11月

公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区・湖南地区委員会 主催

クイズ!!琵琶湖でつながる近江八景

大津市古都指定10周年記念事業「景観クルーズ」に参画。両市の子どもたちを対象として、時代を超えて受け継がれてきた風景について理解を深めてもらう。
 

  

             

平成25年11月

第1回 びわこ大津草津景観推進協議会

市民と事業者との協働による景観づくりを両市が一体となって実現するため、びわこ大津草津景観推進協議会が設立される。協議会設立にあわせて調印された「びわこ大津草津景観宣言」には、両市民が互いに協力をし、価値の高い景観の保全と新たな創造に取り組み、一層愛着と魅力のあるものとして未来につないでいくことが記されている。
 

 
 
【PDF】びわこ大津草津景観宣言

                

平成26年5月

大津市の景観施策の策定と実践に尽力し、行政と建築士の協働に関して重要 な役割を果たしていることを理由として、公益社団法人滋賀県建築士会から 表彰を受ける。

 

平成26年11月

第2回 びわこ大津草津景観推進協議会

大津市・草津市連携による景観施策の取り組みについて、また、びわこ大津草津景観宣言の具現化を目指して開催される「東海道サミット」について意見が交わされる。

 

公益社団法人 滋賀県建築士会大津・湖南地区委員会 主催

東海道景観探訪 ~次代へと受け継ぐびわこ大津草津の風景~

大津市・草津市連携事業「東海道サミット」に参画。両市の子どもたちと近江八景木製パネル(裏面:びわこ大津草津景観宣言)を制作する。
 
 

 

平成26年11月通常会議

谷 祐治 議会質問

びわこ大津草津景観推進協議会については、議会の議決を経て設置されていないことから、地方自治法の定めにより、担える役割が両市の連絡調整に限定されると指摘。「東海道サミット」に滋賀県建築士会の一員として参画した実感を踏まえ、同推進協議会については、両市議会の議決を経た上、主体性を持って活動できる組織に移行すべきと提言する。これを受けて大津市からは、両市の共通ルールの策定、または連携事業のさらなる充実を推進するためには、法定化に向けて取り組むことが望ましいことから、草津市と協議を行っていくとの方針が示される。

 

地方自治法第252条の2の2(協議会の設置)

普通地方公共団体は、普通地方公共団体の事務の一部を共同して管理し及び執行し、若しくは普通地方公共団体の事務の管理及び執行について連絡調整を図り、又は広域にわたる総合的な計画を共同して作成するため、協議により規約を定め、普通地方公共団体の協議会を設けることができる。

3 第一項の協議については、関係普通地方公共団体の議会の議決を経なければならない。ただし、普通地方公共団体の事務の管理及び執行について連絡調整を図るため普通地方公共団体の協議会を設ける場合は、この限りでない。

 

平成27年4月

「タニフェスト2015」にて、大津市・草津市 協同デザインによる旧東海道案内看板の設置に取り組むことを選挙公約として掲げる。      

 

平成27年6月通常会議

谷 祐治 議会質問

平成26年11月通常会議における答弁を踏まえ、びわこ大津草津景観推進協議会が担う役割をいかにして発展させるかを問う。両市関係部局による協議の結果、平成27年度中には、地方自治法の規定に基づく法定協議会設置に向けて進めていくという共通認識に至ったこと、また、10月に開催される同推進協議会において、両市長が合意した後、速やかに議案を議会に提出できるよう取り組んでいくとの見解が示される。
あわせて、旧東海道及びその周辺には多くの歴史文化資源が存在しているが、大津宿本陣跡から草津宿本陣までを散策すると、来訪者にその魅力や所在を伝える案内看板が不足していると指摘。今後は旧東海道のまちづくりに取り組む団体や大学とも連携を図りながら、びわこ大津草津景観推進協議会が主体となって、両市協同デザインによる案内看板を設置されることを提言する。これを受けて大津市からは、旧東海道沿道の連続性のある景観形成については、びわこ大津草津景観推進協議会が重点的に取り組む事項の一つとして掲げており、今後、協議会における検討課題として取り上げていきたいとの考えが示される。

 

平成27年10月

第3回 びわこ大津草津景観推進協議会

地方自治法252条の2の2に基づき、両市議会の議決を経た上で、びわこ大津草津景観推進協議会を広域計画策定協議会に移行することについて合意がなされる。これまでは、連絡調整を図るための協議会と位置付けられてきたが、新たな規約においては、両市が共有する景観基本計画の策定を目的としている。重点項目に掲げられている、対岸景観保全のための施策検討、旧東海道沿道の連続性のある景観形成、屋外広告物の統一した規制誘導の実現に向け、連携が強化されることになった。また、歴史文化資源の魅力を伝える、両市協同デザインによる旧東海道案内看板の設置について、市民及び民間団体、さらには大学と連携しながら両市で協議していく旨が確認される。

 

公益社団法人 滋賀県建築士会 大津・湖南地区委員会 主催

曳山ペーパークラフトづくり体験

両市連携事業として開催された「景観づくりチャレンジ隊・大津祭編」に参画。大津市と草津市にちなんだ曳山ペーパークラフトを両市の子どもたちと制作する。
 

 

平成27年11月

第10回マニフェスト大賞(同実行委主催、早稲田大学マニフェスト研究所・毎日新聞社共催)において、応募総数2,467件の中から、谷 祐治がエントリーした「近江八景・旧東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携」が優秀マニフェスト賞(議会)に選出される。

 

          

(審査委員講評)
早稲田大学名誉教授 北川正恭 審査委員長
 (大会記念冊子より転載)
「タニフェスト 谷ゆうじの約束」を掲げ、近江八景・旧東海道でつながる大津市と草津市の広域景観連携を提案。議会で重点的に質問を行ってきた。「タニフェストの実現に向けた議会質問の軌跡」も取りまとめている。活動のなかでは、地方議員として「自治体間の連携強化を図ること」、一級建築士として「両市市民の機運を高めること」を両輪とし、意欲的に活動した。徹底的に一つの政策にこだわり、自身の知見や人脈をフル活用して政策の実現を目指した取り組みである。

 

【リンク】マニフェスト大賞HP「第10回受賞結果」

 

 

 

 
 

 

 

平成27年11月通常会議

谷 祐治 議会質問

両市が連携して景観基本計画を策定し、施策を推進するためには、市民や民間団体、大学との協働が有効であることから、びわこ大津草津景観推進協議会を景観法に基づく景観協議会(景観法第15条)に位置づけることを提言。法規定の幅広い運用について調査していく方針が示される。

また、両市協同デザインによる旧東海道案内看板について、設置に向けた方針をあらためて確認。今後は、両市において旧東海道における案内看板の設置状況を調査し、景観形成につながる案内看板のデザインや来訪者にわかりやすい看板の設置について、市民及び民間団体、さらには大学と連携しながら協議を行っていくとの見解が示される。

 

平成27年12月

びわこ大津草津景観推進協議会の機能拡充を図るため、地方自治法252条の2の2に基づく法定協議会に移行することが両市議会において承認される。

 

平成28年4月

びわこ大津草津景観推進協議会が地方自治法252条の2の2に基づく法定協議会に移行。景観に関する法定協議会としては、関西初の設置となる。

 

平成28年8月

国土交通省都市局公園緑地・景観課にて、複数の景観行政団体が単一の景観協議会を設置する上での課題について、聞き取り調査を行う。
 

 

平成28年9月

びわこ大津草津景観推進協議会の設立に向けた取り組みにより、公益社団法人 日本建築士会連合会より第9回「まちづくり賞」を受賞する。

 

 
 
平成28年10月

第4回 びわこ大津草津景観推進協議会

対岸景観保全のための施策検討、旧東海道沿道の連続性ある景観形成、屋外広告物の統一した規制、誘導について報告がなされた後、両市が共有する景観基本計画の策定に向けた今後のスケジュールについて認識の共有が図られる。次年度から調査研究を開始し、平成30、平成31年度においては、両市民や認可団体などから意見聴取、骨子作成、そして、平成32、33年度には、同景観基本計画を策定し、両市の景観計画に反映させ、景観法に基づく景観協議会の検討もあわせて行う方針が示される。
 
景観づくりチャレンジ隊・対岸景観クルーズ編

公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、両市連携事業として「景観づくりチャレンジ隊・対岸景観クルーズ編」が開催される。両市の子どもたちに歌川広重が画いた浮世絵(矢橋帰帆)を貼り絵で仕上げてもらい、また、船上から対岸景観を眺望してもらうことを通じて、大津市と草津市の風景を一体のものとして感じてもらう。
 

 

平成28年11月通常会議

谷 祐治 議会質問

国土交通省での「複数の景観行政団体が単一の景観協議会を設置することは困難」との調査結果を踏まえ、今後、草津市と共有する景観基本計画を策定するに当たり、びわこ大津草津景観推進協議会をどのような形で発展させていく方針なのか、また、成安造形大学による旧東海道案内看板デザイン作成プロジェクトの成果を踏まえ、設置に向けた今後の取り組みを問う。

共通の課題認識のもと、大津市からも国土交通省に照会が行われ、景観法の改正は予定されていないものの、市民、事業者との協働による取り組みは重要であり、現行の地方自治法に基づくびわこ大津草津景観推進協議会の体制の中で、協働の仕組みづくりを行い、基本計画の策定を進めていく考えが示される。また、草津市との協同デザインによる東海道案内看板の設置については、滋賀県建築士会及び滋賀県広告美術協同組合等の代表の方々から東海道の歴史が感じられる優れたデザイン案であるとの評価を得たところであり、今後、デザインの活用方法、啓発方法、財源確保や事業指標などの検討を行う組織づくりについて、草津市と協議を進めていく方針が示される。

 

 

平成29年2月通常会議

谷 祐治 議会質問

びわこ大津草津景観推進協議会による東海道統一案内看板の設置に向けた取り組みについて、また、市民、事業者との協働による協議会発展に向けた展望ならびに景観基本計画の策定に向けた今後の方針を問う。

旧東海道案内看板デザイン作成プロジェクトにおいて、成安造形大学から提案のあった案を両市協同によるデザインとしていくため、商標登録手続きを進めることや協議会内に三者協働による専門部会を設置し、整備方針などについて検討を進める考えが示される。また、広域的な景観施策の基本的方針となる景観基本計画の策定についても、案内看板の取り組みと同様に産学官関係団体の参画による計画策定が必要であり、協働の組織づくりに向けて草津市と協議を行っていく方針が示される。

          

平成29年5月

第5回 びわこ大津草津景観推進協議会

東海道統一案内看板ロゴマークに係る商標登録に関する協定書が両市長により締結される。また、専門的な調査及び協議を行うため、びわこ大津草津景観推進協議会に専門部会を設置することが可能となるよう、運営規程の改正が行われる。
 

 

平成29年6月通常会議

谷 祐治 議会質問

大津市草津市協同デザインによる東海道統一案内看板を三条大橋から日本橋まで広げようとするならば、びわこ大津草津景観推進協議会がより主体的に必要な事業に取り組んでいく必要があるが、現行の規約には予算執行権が付与されていないことを指摘。議決を経て法定協議会に移行した意義を踏まえ、規約を改正することを提言し、平成29年度中にはあらためて議会に関係議案を提出する方針が示される。

          

平成29年7月

びわこ大津草津景観推進協議会 東海道統一案内看板専門部会 設置

下記団体に所属する委員により構成され、以降、看板設置に向けたルールづくりや周知方法等について継続的に検討が行われる。
 
 

    
東海道統一案内看板専門部会 参加団体

・成安造形大学(部会長)

・滋賀県広告美術協同組合(副部会長)

・公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会(副部会長)

・公益社団法人 滋賀県建築士会 湖南地区委員会

・公益社団法人 びわ湖大津観光協会

・公益社団法人 日本建築家協会近畿支部滋賀地域会

・大津商工会議所青年部・草津商工会議所

・大津市商店街連盟

・草津市観光物産協会

・大津市歴史博物館

・草津街道交流館

・旧東海道まちなみ整備検討委員会

・東海道草津宿本陣通り景観重点地区準備会

・大津市役所 まちづくり計画課

・草津市役所 都市計画課

 

平成29年7月 

広域景観連携の実績を踏まえ、草津市議会との連携推進が議長マニフェストに位置づけられたことから、取り組みを進めるための組織として「大津市議会・草津市議会連携推進会議」の設置を議長に提案する。(平成28年8月開催の議会運営委員会にて、大津市議会として設置することが決定する。)

【PDF】大津市議会・草津市議会広域景観連携推進に向けた会議体の設置について

     

平成29年8月

国土交通省都市局を訪問。公園緑地・景観課に対して、景観計画を策定する複数の地方自治体(景観行政団体)が単一の景観協議会を構成する上での課題について、以下、意見を申述する。

 

①びわこ大津草津景観推進協議会は、地方自治法に基づく法定協議会として設置されており、構成員は両市市長・両市職員に限定される。

②びわこ大津草津景観推進協議会においては、任意で専門部会を立ち上げ、各種団体参加のもと、東海道統一案内看板の設置に関する検討が進められることになったが、両市が共有する景観基本計画の策定にあたっては、びわこ大津草津景観宣言の趣旨からも、同協議会を景観法に基づく景観協議会と位置づけて検討することが望ましいと考える。

③びわこ大津草津景観推進協議会においては、先の議会での議論を踏まえ、予算執行権を付与する規約の改定が予定されているものの、現行の景観法運用指針においては、それぞれの地方自治体(景観行政団体)に景観協議会を設置し、共同で一つの協議会として運用することが具体策として明記されている。

 

景観法運用指針(平成28年3月改訂) 国土交通省 農林水産省 環境省
 Ⅳ 景観法の運用にあたっての基本的な考え方

 1 景観行政団体 (3)広域的な景観形成の推進の仕組みより抜粋

 

広域的な景観形成の取り組みが、支障なく整合的に行われるよう、関係する景観行政団体が互いに協議し、又は、必要に応じて、関係する地方公共団体の意見を聴く等して、その適切な推進が図られるよう十分に配慮することが望ましい。例えば、河川の両岸や海峡間等において広域的な景観の形成を検討する場合に、複数の景観行政団体が、それぞれの景観計画において、当該景観計画区域における良好な景観形成に関する方針や良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項等のうち、当該広域的な景観の形成に関する部分について、統一的又は整合的な内容を定めることが望ましい。この様な場合、各景観行政団体間の規制誘導策の連携・調整の場として、法第15条第1項に基づく景観協議会を活用することが望ましい。例えば、互いの景観協議会に関係行政機関として参加し、共同で一つの景観協議会として運用すること等が考えられる。

 

④近江八景に代表される琵琶湖と東海道の風景を守り、良好な景観を創造していくためには、びわこ大津草津景観推進協議会を単一組織のまま、景観協議会に位置付けることが望ましいと考えることから、景観法の運用を見直されたい。

 

平成29年10月

第6回 びわこ大津草津景観推進会議

びわこ大津草津景観推進協議会に予算執行権を付与するため、規約を改正する方針が決定する。

 

東海道統一案内看板 モデル看板除幕式

大津市・草津市両市長、大津市議会・草津市議会議長、びわこ大津草津景観推進協議会 東海道統一案内看板専門部会 正副部会長出席のもと、大津市内京町通り沿いにて、東海道統一案内看板モデル看板除幕式(寄贈:公益社団法人滋賀県建築士会大津地区委員会・湖南地区委員会)が開催される。 

 

 

 

景観づくりチャレンジ隊・大津×草津まちなか景観ラリー

公益社団法人 滋賀県建築士会 大津地区委員会・湖南地区委員会参画のもと、両市連携事業として「景観づくりチャレンジ隊・大津×草津まちなか景観ラリー」が開催される。大津市と草津市の宿場町としてのつながりについて、まちなかに隠されたクイズのヒントを探しながら、両市の子どもたちに理解を深めてもらう。

          

 

平成29年11月

大津市議会・草津市議会連携推進会議 設置

広域的な観点から共通の行政課題について、協議し共通理解を深めるとともに、共通課題の解決に向けた方策を検討することを目的として、大津市議会・草津市議会連携推進会議が設置され、座長に就任する。両市議会が連携を図るきっかけとなった近江八景に象徴される琵琶湖や東海道の景観を主なテーマとして、情報共有と意見交換を行う。

 


 
平成29年12月

 びわこ大津草津景観推進協議会に予算執行権を付与するための規約改正議案が大津市議会及び草津市議会において承認可決される。(告示・滋賀県への届け出を経て、平成30年度より新規約施行)

 

平成30年2月

大津市議会・草津市議会連携推進会議座長として、国土交通省都市局を訪問。景観法運用指針の見直しを求める国土交通大臣宛の要望書が大津市議会議長及び草津市議会議長から提出される。
 

 
 
【PDF】景観法の運用指針の見直しを求める要望書

 

平成30年2月通常会議

谷 祐治 議会質問

びわこ大津草津景観推進協議会を単一組織のまま、景観協議会に位置付けることが可能となるよう、景観法運用指針の見直しを求める国土交通大臣宛の要望書が大津市議会議長及び草津市議会議長から提出されたことを踏まえ、びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた方針をあらためて問う。今後、大津市と草津市が連携して景観基本計画を策定し、施策を推進していくためには、市民及び民間団体との協働が大変重要であると認識しており、このことから、今後、景観法の運用指針の見直しについて、国の動向を確認した上で、他都市での事例や東海道統一案内看板専門部会での取り組みの実績を考慮しながら、当協議会の景観協議会への移行について、両市で協議を行っていく方針が示される。

 

 

 

平成30年4月

景観法運用指針が改正され、隣接する二以上の景観計画区域が連携し、広域的な観点から調和のとれた景観形成を推進する必要がある場合には、共同してひとつの景観協議会を組織できることが明確にされる。

 

平成30年4月

大津市議会と草津市議会との連携協力に関する協定締結式が琵琶湖上(「一番丸」船上)にて開催される。草津市議会との連携強化は議長マニフェストに掲げられた取り組みであり、包括的な連携の下に協力関係を構築することによって、両市議会の更なる活性化と両市の更なる発展につなげていくことが確認される。 
 

 

大津市議会・草津市議会連携推進会議座長として、協定締結を記念して行われた意見交換会に参加する。両市がびわこ大津草津景観推進協議会を設立するに至った経緯や同協議会を地方自治法のみならず、景観法に基づく景観協議会に位置付けることの意義等について申し述べる。
 
 

 

平成30年5月

第7回 びわこ大津草津景観推進会議

びわこ大津草津景観推進協議会・東海道統一案内看板専門部会における取り組みや両市の景観計画に反映されることになる(仮称)びわこ大津草津景観基本計画の骨子案などについて意見が交わされ、対岸眺望景観の保全、東海道沿道の連続性ある景観形成、屋外広告物の統一した規制誘導を連携項目とすることが両市によって確認される。また、景観法運用指針の改正内容及び地方自治法上の協議会と景観法上の景観協議会との違いについても確認が行われる。

 

平成30年6月通常会議

谷 祐治 議会質問

(仮称)びわこ大津草津景観基本計画の骨子策定が次年度に予定されていることを踏まえ、景観協議会移行に向けたスケジュールと地方自治法と景観法の特性を踏まえ、両法をびわこ大津草津景観推進協議会の設置根拠とする可能性について見解を求める。景観協議会の設置については、今秋に開催予定の推進協議会において協議を行うことで合意が得られており、地方自治法と景観法の特性を踏まえた上で、景観協議会の設置に関する具体案を示すことを目標に検討していきたいとの方針が示される。

                   

(今後の取り組み)

びわこ大津草津景観基本計画を「びわこ大津草津景観宣言」の実現に資するものとするためには、策定主体となる「びわこ大津草津景観推進協議会」の運営体制を官民連携のもとで強化し、両市にまたがる景観施策を実行性をもって推進するための組織として発展させなければなりません。びわこ大津草津景観推進協議会を景観法に基づく景観協議会と位置づけ、景観計画を策定・変更する両市の景観審議会との連携がより効果的に図られることを目指してまいります。

 

 

 
【リンク】大津市HP「大津市と草津市の景観について」

 

 

(谷 祐治 議会関連質問一覧)

 

水文化が活かされる高さ規制について
平成22年2月定例会


近江八景でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成23年5月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成24年2月定例会


古都にふさわしい景観の保全と創造に向けた取り組みについて
平成24年6月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成24年9月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成24年12月定例会


近江八景と旧東海道でつながる草津市と連携したまちづくりについて
平成25年6月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の今後のあり方について
平成26年11月通常会議


歴史文化資源を生かしたまちづくりについて
平成27年6月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の設置について
平成27年11月通常会議


大津市と草津市が共有する景観基本計画の策定に向けた取り組みについて
平成28年11月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会における東海道統一案内看板の設置に向けた取り組みについて
平成29年2月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会による東海道統一案内看板の製作に向けた取り組みについて
平成29年6月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた取り組みについて
平成30年2月通常会議


びわこ大津草津景観推進協議会の景観協議会移行に向けた取り組みについて
平成30年6月通常会議