大津市と草津市が両市共通の推奨ルールとして策定した「びわこ東海道屋外広告物ガイドライン」の効果的な周知と普及促進に向けた取り組みについて( R7. 6)

質問

令和76月1日、大津市と草津市が両市共通の推奨ルールとして策定した「びわこ東海道屋外広告物ガイドライン」の運用が開始されました。近江大橋を挟んで両市を結ぶ県道18号と東海道を対象としており、令和33月に策定された「びわこ東海道景観基本計画」で定める屋外広告物による景観形成の目標を踏まえ、その場所ごとのまちなみと調和した屋外広告物が並ぶことにより、魅力ある景観を守り、地域らしさを創造していくことを目的としています。当該ガイドラインについては、市民、事業者、行政の三者協働によって組織される「びわこ東海道景観協議会」において、令和3年度から令和6年度にかけて検討が重ねられてきました。
 
大津市と草津市による広域景観連携は平成224月に両市職員によって組織された「大津草津景観連絡会議」の設置がきっかけとなって始まりました。平成2511月には「びわこ大津草津景観宣言」のもと、両市市長が会長、副会長を務める「びわこ大津草津景観推進協議会」が設立され、平成284月には両市議会の議決を経て、地方自治法に基づく法定協議会へ移行し、現在に至っています。また、平成295月には、両市市長によって東海道統一案内看板ロゴマークに係る商標登録に関する協定書が締結されています。平成3011月には、びわこ大津草津景観推進協議会・東海道統一案内看板専門部会によって同看板設置の手引きがまとめられ、現在、同看板は宿場が形成されていた滋賀県内すべてのまちに設置されています。令和77月に開催される両市在住の小学生とその保護者を対象とした「景観づくりチャレンジ隊」においては、ベンガラを塗るワークショップが滋賀県建築士会の協力のもとで実施され、今年度においては、逢坂の関記念公園と野路コミュニティセンターに新たに設置される予定となっています。「びわこ大津草津景観宣言」の実現に向けた取り組みは、未来を見据えて発展的に継続されています。
 
びわこ東海道屋外広告物ガイドラインは推奨ルールではあるものの、びわこ東海道景観基本計画には、パートナーシップによる景観形成の推進が掲げられており、三者協働に基づく事業者の役割については、市民、行政との信頼関係を深め、景観形成への積極的な理解と協力に努めるとともに、両市の良好な景観保全に支障を及ぼすことのないよう、責任ある選択を行う必要があると明記されています。あわせて、令和7111日から施行される第2次大津市景観計画においても、びわこ東海道景観基本計画で定めた草津市との連携による屋外広告物の統一的な規制ルールをはじめとして、広域的な屋外広告物の景観形成についても推進していく方針が示されています。

 

対象区域に現存する屋外広告物に対しては、許可期間を踏まえた早期の対応が必要となります。また、当該ガイドラインを遵守して屋外広告物を新たに設置、更新される広告主や屋外広告事業者に対しては、新たな制度や仕組みのもとで、良好な景観形成に対する貢献を顕彰することを検討されてはと提言するものです。大津市はびわこ東海道屋外広告物ガイドラインに対する広告主や屋外広告事業者からの理解と賛同が得られるよう、今後、どのような方針のもとで効果的な周知と普及促進に取り組んでいくつもりなのか。これまでの間、「びわこ東海道景観協議会」が果たしてきた役割に対する評価と今後に期待する取り組みとあわせて見解を求めます。
 

リンク:大津市HP 大津市・草津市の景観連携

 
リンク:大津市HP びわこ東海道屋外広告物ガイドラインの策定について  

 

答弁:都市計画部長 

「びわこ東海道屋外広告物ガイドライン」の効果的な周知と普及促進についてでありますが、本年6月の運用開始に向けて同ガイドラインを市ホームページへ掲載するとともに、滋賀県広告美術協同組合を通じ屋外広告事業者へ通知を行いました。今後も窓口での周知や更新時期を迎える屋外広告物の広告主に対する普及促進に努めるとともに、ガイドラインに沿った屋外広告物の申請状況の把握に努めてまいります。
 
なお、当該ガイドラインは本市と草津市の共通推奨ルールであることから、顕彰制度の必要性については草津市とも連携を図りながら、「びわこ東海道景観協議会」において協議することを検討してまいります。

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