【開設者としての責務】

 8月20日、大津市民病院を訪問。現在、独立行政法人への移行とケアセンターおおつの民営化に向けた検討が進められていますが、「あゆっこ保育所」が併設されているむつみ寮及び病院管理棟については、耐震化に向けた対応が先送りされています。

ケアセンターおおつの民営化については、「主要用途 病院」として増築された経緯を踏まえて検討する必要があります。
すなわち、ケアセンターおおつの敷地とは病院全体の敷地であり、介護老人保健施設として建築敷地を分割することは、特定行政庁として「看過できない問題」を生み出すことにつながります。

旧耐震基準で建設されたむつみ寮については、既に解体の方針が決定しており、入居されている医師や看護師の退去が予定されています。
しかしながら、「あゆっこ保育所」に代わる施設が新たに整備されない限り、現施設はそのままの状態で利用されることになり、耐震化への対応はまたもや先送りされることになります。
新たに策定される耐震改修促進計画に位置付けられることになるでしょうが、現計画が掲げる目標が達成されなかったことを重く受け止めるべきです。

今年度予算の編成にあたっては、保育所の整備に必要な予算が病院から要求されたにもかかわらず、市長の査定によって計上が見送られました。
病院管理棟の耐震化についても同様ですが、独立行政法人への移項に向けた検討とは別の次元で取り組むべき課題であり、市長には開設者として果たすべき責任があることを再認識いただきたいと考えます。

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