評価委員会

8月5日、大津市保健所大会議室にて地方独立行政法人市立大津市民病院評価委員会が開催される。6月補正予算において措置された運営費負担金は適切なものでなく、市長から9月補正予算においてあらためて必要額を措置する方針が示されたことを踏まえ、同評価委員会を傍聴してまいりました。大津市長から示された中期目標を達成するため、大津市民病院再建計画として策定された中期計画で短期借入金の限度額は20億円と定められていますが、9月の時点で超える見込みが示されました。
 
市長出席のもとで開催された法人理事会(5月24日)において、9月の元利償還で資金ショートすることが明らかにされています。
適切な額でない補正予算額であることを承知されながら、市長は6月通常会議に予算議案を提出されています。
 
参考:谷ゆうじ活動レポート190712
 
大津市長は私が提出した予算の組み替えを求める決議が可決したことを受け、議会運営委員会及び予算決算常任委員会全体会で下記のように発言されました。
 
予算組み替え動議の可決に対する市の対応(市長の発言内容)
 
私といたしましては、動議が可決されて以降、熟慮を重ねてまいりました。
今通常会議に提出いたしました議案第76号 令和元年度大津市一般会計補正予算(第2号)の市立大津市民病院運営費負担金1億7,600万円につきましては、普通地方交付税の算入額を見直した結果、追加措置しようとしたものです。
 
現在、市民病院は、以前からの市との協議を踏まえ、経営改善計画を策定しているところであり、来月中に示される予定の同計画の今年度の見通しを見極め、9月市議会通常会議において、市民病院の短期借入金への対応を含め、本年度の運営費の一部に充てるために必要な金額を運営費負担金として計上し、改めて補正予算案を市議会に提出いたします。今年度、さらなる追加補正を行う必要のない規模で補正を行う所存です。
 
また、来年度当初予算の編成におきましては、10月中に示される予定の同計画の来年度末までの見通しに基づき、年度途中で補正が必要とならない額を、運営費負担金として、措置する予定であります。
市民病院につきましては、多くの市民が利用する病院であり、私といたしましても、法人とともに経営改善に向けた努力を続けてまいりたいと考えております。
以上のとおりでありますので、今通常会議に提出している議案第76号については、原案のとおり御議決をいただきたくお願いを申し上げます。
 

…引用終わり…
 

来月中に示される予定の同計画の今年度の見通し、すなわち、「7月中には」という趣旨で発言されましたが、開催が延期されたにも関わらず、評価委員会で公表されることはありませんでした。
7月の理事会で議論された内容をあらためて調査いたします。
 
運営費負担金は中期計画に定められた短期借入金の限度額を超えないことを目的に措置されるべきものではありません。
今後、看護専門学校の廃止に伴い、定款が変更されることになります。

債務超過や不良債務の解消にどのような方針で取り組んでいくのか!?
次期中期目標の策定を見据えながら方針を明らかにしなければなりません。
現在、策定が進められている経営改善計画の実効性、しっかりと見極めてまいります。

 

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