決算関連議案の採決
10月28日、令和7年8月通常会議に提出されていた令和6年度決算関連議案の採決が行われました。大津市より提出を受けた決算関係書類を精査した結果、認定すべきものと評価するものですが、今後の市政運営にあたって留意いただきたい事項を討論(大津市一般会計の決算の認定)で申し述べました。

事務処理の適正化に向けた取り組みについて
監査委員による決算審査意見書において、「定期監査、随時監査による事務処理の確認では、支払いに必要な添付書類に不備があるなど、出納員の審査が十分ではないところが見受けられる。このことは、担当者のみならずチェックする職員も含めて、会計事務に関する基本的な知識が不足していることによるものである。」との指摘がなされています。 予算決算常任委員会総務分科会において、契約事務の適正化に向けた取り組み状況を確認しましたが、手続きに不備がないかを点検される立場の所属長も含め、会計事務に係る基礎的な知識を習得する機会を継続して設けていただくとともに、整備されているガイドラインやマニュアルの活用が効果的に図られるよう、組織をあげて取り組まれることに期待するものです。
小額工事と修繕が繰り返された中学校体育館における雨漏りの対応について
当該事案については、大津市監査委員による工事監査において、発注仕様及び施工区域の把握が不適正との指摘を受けています。追加で緊急工事が実施されたものの、雨漏れを止めるには至らず、今年度、体育館屋根改修工事に係る実施設計が行われています。
随意契約による小額工事や修繕の契約に係る事務執行については、大津市財務規則及び大津市契約規則、大津市財務会計事務の手引きや大津市小額工事(委託)の随意契約ガイドラインなどを遵守して行う必要があります。修繕工事においては、使用建材の種類や作業工程、施工箇所や区域は機能の回復に適したものなのか、この度の事案を契機として、より一層、予断なく精査いただきたいと申し述べました。
リンク:谷ゆうじHP 指摘・提言の実績
工事監査で発注仕様及び施工区域の把握が不適正との指摘を受けた事案の根底にある課題と再発防止に向けた取り組みを効果的なものとするために必要な取り組みについて

