大津市景観計画ガイドライン・公共サイン編の策定を契機とする公共サインの適正化に向けた取り組みについて( R7. 6)
質問
大津市は第2次大津市景観計画の策定に合わせて、公共サインの整備に関する基本方針や維持管理のルール等を定めたガイドラインを策定しました。令和7年11月1日から施行される予定となっています。当該ガイドラインにおける公共サインとは、大津市をはじめ、滋賀県や国、公的機関等が案内誘導・利用案内・注意喚起・啓発等を目的として、道路や公園、河川等の公共施設に設置する屋外広告物と定義されています。大津市景観計画ガイドライン・公共サイン編の策定が契機となり、サイン機能の向上や良好な景観形成が図られることに期待するものです。
令和4年6月通常会議、私は公共サインの整備更新、また、適切な維持管理を行うにあたり、景観や周辺環境との調和に配慮することに合わせ、ユニバーサルデザインの視点を踏まえながら、新たに公共サインを対象としたガイドラインを策定されることを提言しました。その際、大津市は地図や案内板等は、所管課がそれぞれの目的に応じて設置し、維持管理を行っているのが現状であり、その中には経年劣化が著しいものや、現状では表記が誤っているものがあるとの認識を示されています。加えて、令和6年2月通常会議における答弁では、全庁的に実施した公共サインの維持管理に関する調査結果を踏まえ、修繕や撤去などの進捗状況を確認した上で、所管する各所属に対して、適切な維持管理を促していく方針を示されています。
令和6年度、大津市は自らが設置し、維持管理を行っている公共サインの現況を把握するための調査を改めて実施されたと認識していますが、新たに策定された「大津市景観計画ガイドライン・公共サイン編」の対象となる公共サインの数は調査時点でどの程度あり、この内、どの程度の割合で課題があると把握されているのか。そのうえで、必要な措置を講じるにあたっては、第2次大津市景観計画における景観重点地区や大津市歴史的風致維持向上計画において重点区域に指定されている「堅田地域」「坂本地域」「大津百町地域」において、より優先的に取り組まれることを提言するものです。大津市は「大津市景観計画ガイドライン・公共サイン編」の策定を契機として、どのような方針のもとで公共サインの適正化に取り組んでいくつもりなのか。見解を求めます。
また、令和6年2月通常会議における答弁において、国や滋賀県、公共的団体を含め、十分な周知を行うことにより、その活用が図られるよう検討を進めていく方針が示されていますが、公共サインの適正化に向けて、具体的にどのような働きかけを行っていくつもりなのか。合わせて見解を求めます。
リンク:大津市HP 大津市景観計画ガイドライン 公共サイン編 【PDF】
答弁:都市計画部長
1点目の「大津市景観計画ガイドライン・公共サイン編」の対象となる公共サインの実態についてでありますが、令和6年度に実施した「公共サインの実態調査」の結果、公共サインの総数は1,758件、うち表記誤りや劣化が確認されたものは約3割の537件でありました。
次に、2点目の公共サインの適正化に向けた取り組みについてのうち、1つ目のどのような方針のもと公共サインの適正化に取り組んでいくつもりなのかについてでありますが、本年4月に、市全域の公共サインについて適正に管理するよう庁内にガイドラインを周知しました。令和7年度以降も引き続き調査を実施し、課題のあった公共サインについてフォローアップに努めてまいります。
次に2つ目の国や滋賀県、公共団体に対し公共サインの適正化に向けてどのような働きかけを行っていくつもりなのかについてでありますが、本年5月に国、県の関係機関へ案内文を送付し周知を図るとともに、当該ガイドラインを市ホームページに掲載しました。今後も機会を捉え周知に努めてまいります。
再質問
公共サインの適正化に向けた取り組みについてのうち、1点目についてです。非常に数が多いと認識させていただきました。全市域を対象にフォローアップされていくということについては、そうしていただきたいと願うものですが、計画的に対応いただけないと、全市的な改善に繋がっていかないのではと懸念をいたします。改めてこの点を踏まえて答弁求めます。
答弁:都市計画部長
約3割の問題になったところについて、計画的な対応をすべきだというお尋ねだったと思います。昨年度実施いたしました実態調査につきましては、その数の把握とともに、対応方法についても各課に確認しております。該当の537件のうち、約7割にあたる346件につきましては、改修または撤去の対応方針が決まっているとの回答が寄せられましたので、今後、計画的に改善が図られていくものと考えており、また、今年度の実態調査におきましてフォローアップに努めてまいります。