中消防署の移転整備に向けた取り組みについて( H30. 11)

質問

 

 平成29年12月、大津市は中消防署の更新整備に係る候補地として別所合同宿舎、皇子山総合運動公園国体記念広場及び同多目的広場、通称、4面グラウンド、大津市伝統芸能会館駐車場、大津市役所別館現地建替え、同業務用駐車場の4ヵ所6候補地を選定しました。平成30年2月通常会議において、それぞれの候補地の実現性について検証すべく、関係法令や防災上の観点を踏まえ大津市に見解を求めましたが、いずれの候補地も実現性に乏しいと評価せざるを得ない答弁内容でした。また、平成30年9月通常会議においては、議会に対して候補地の選定に進展があったとの報告がないことを受け、大津びわこ競輪場跡地を中消防署用地に供する必要はないと判断され契約を解除される考えがないのであれば、市民から負託を受けられた市長として、検討経過を説明いただくよう求めたところです。

 平成30年11月、中消防署の移転整備に関して、国及び滋賀県と候補地選定にあたって作成された資料の開示を公文書公開請求により求めたところ、同年5月30日の時点において、皇子山中学校北側に位置するびわこ競艇場駐車場を大津市消防局は新候補地とされ、管轄のバランス、接道、法令、近隣関係、災害リスク、事業費等を踏まえて7候補地を評価されました。それぞれの総合評価については、びわこ競艇場駐車場が最高点の10点、別所合同宿舎が3点と6点(なお、6点の評価については、隣接する皇子山運動公園の一部を活用し、同宿舎敷地の一部をもって公園の代替敷地とする案)、皇子山総合運動公園多目的広場は4点、皇子山総合運動公園国体記念広場は0点、大津市伝統芸能会館駐車場は5点、大津市役所別館建替えは8点、同業務用駐車場については、消防車両等の出動時に当該車両の入れ替えが必要なため、「評価外」とされています。現在、投影をさせていただいております資料が開示を受けた比較表です。日付をごらんいただきますと、30年5月30日となっております。御確認をいただきたいのが、先ほど来申し上げている候補地が記載されているのですが、総合評価という項目がございまして、それぞれ3点、6点、4点、0点、5点、そして8点、最後、1番右につきましては、業務用駐車場につきましては、記載のとおり、消防車両等の出動時に当該車両の入れかえが必要なため「評価外」、つまりも評価にも値しないという結論を出されています。候補地ではないのです、この時点で。次にごらんいただきますのがびわこ競艇駐車場です。先ほども申し上げましたが、総合評価で10点と1番高い評価を得ています。次からご覧頂きます資料が、この比較表の根拠となった図面等でございます。それぞれの候補地につきまして、可能な範囲の検討がなされていることが確認をいただけると思います。今ご覧いただいていますのがびわこ競艇駐車場ということで作成された資料です。2パターン考えておられまして、敷地の分割によってプランA、プランBという形で検討されております。以下につきましては、用途地域やまた高度地区などを踏まえられて、実際にどの程度のボリュームのものが建つかということをイメージされるのに鳥瞰イメージ図を作成されています。これにつきましても、日付は5月30日付です。最後にびわこ競艇駐車場の鳥瞰につきましても、2パターン検討がなされています。資料については以上です。

 平成29年10月に「必要な耐震化が図られていない庁舎の整備を実現するため、中消防署用地の早期選定を求める決議」が全議員賛成のもとで可決されていることをあらためて重く受け止めていただきたいと考え、以下、2点質問を行います。 
 1点目、びわこ競艇場駐車場を移転整備地とするうえでの課題認識とその実現性について。昨年度末の時点において、年間7日程度、立体駐車場で収容しきれない日があることから、現時点での売却は困難であるが、びわこ競艇場においては、旧スタンドの解体、跡地利用について調査、検討が進められており、来場者駐車場を敷地内に整備されることになった場合には検討は可能であるとの回答が滋賀県から大津市に示されています。加えて、仮に売却が可能となった場合においても、旧スタンドの解体等に3、4年は要することについても説明がなされており、滋賀県からは大津市側のスケジュールについて確認が行われています。滋賀県が作成した大津市との面談記録によれば、「消防局にどの程度の面積が最低必要なのか、用地のどの部分のどのような形状なら可能なのか検討させて、また、スケジュール的にはどうなるかも含め事業課と話しをさせてもらう。」との方針が大津市から示されているものの、他の候補地と比較されて総合評価が最も高かったにも関わらず、今年度になって大津市から事業課に何ら働きかけは行われていません。大津市はびわこ競艇場駐車場を移転整備地とするうえでの課題認識とその実現性についてどのように評価しているのか。総合評価で最高点をつけながら、今年度になって、滋賀県に働きかけが行われていない理由とあわせて見解を求めます。
 
 2点目、議会に対する説明責任のあり方について。市長は平成30年9月通常会議における答弁において、「現在、引き続き関係部局において検討を重ねるとともに、4カ所6候補地以外に中消防署の立地条件に適した新たな用地を上げることができれば、候補地の一つとして検討に加えてまいりたいと考えております。」と答弁されています。しかしながら、平成30年5月30日の時点において、皇子山総合運動公園多目的広場は0点、同業務用駐車場については、消防車両等の出動時に当該車両の入れ替えが必要なため、「評価外」とされており、他の候補地についても、国有地である別所合同宿舎や皇子山総合運動公園多目的広場の検証に関して、近畿財務局大津財務事務所と協議した記録は残されていません。しかも、最も高い総合評価を付けられていたのは、4カ所6候補地に含まれないびわこ競艇場駐車場でした。私は、市民の財産である、びわこ競輪場跡地が中消防署の移転整備地となりえること踏まえ、関連する議案が議会に提出される度、移転整備の実現性について確認を行ってきました。大津市長からの答弁内容は、市政運営の透明性を確保する観点からも、また、議会に対する説明責任を果たされる上においても、不誠実であると評価するものです。
 今年度、総務常任委員会に所属をしておりますが、平成30年9月21日に開催された委員会において示された資料には、総合評価は示されていませんでした。なぜ、大津市は中消防署用地の候補地選定に関して、議会に検討経過を正しく説明されようとしないのか。移転整備に向けた現時点における検討状況とあわせて答弁を求めます。

答弁:消防局長

 
 1点目のびわこ競艇場駐車場を移転候補地とするうえでの課題認識とその現実性及び滋賀県に働きかけが行われていない理由についてでありますが、当該駐車場は消防署用地の条件として、管轄バランス、法令上の規制、近隣との関係、出動経路や接道の要件等の課題を抽出し、他の候補地と同様に一定の評価を加えております。しかしながら、現在、滋賀県において、びわこ競艇場駐車場のあり方についての調査、検討が進められている段階であり、新たな候補地の一つとして加えるかどうかは、引き続き、庁内協議を経た後、滋賀県との協議が必要であると考えております。また、滋賀県への働きかけにつきましては、当該駐車場を候補地に加えるかどうかについて関係部局と検討段階であるため、滋賀県への働きかけについては至っていない状況です。

 2点目の候補地選定に関する議会への検討経過説明と現時点における検討状況についてでありますが、候補地の評価は、消防局内部において評価検討したものであり、議会において説明できる段階ではないと判断いたしました。現時点における候補地の検討状況については、先にお述べいたしましたとおり、びわこ競艇場駐車場を新たな候補地として加えるかどうかの検討段階であり、引き続き関係部局と協議してまいります。

再質問


 9月21日に開催された総務常任委員会の仮会議録、改めて確認をさせていただきました。報告いただきました中消防署の整備方針について、私なりにいろいろ確認させていただいております。冒頭、消防局のほうからは、現在の候補地以外に新しい用地を上げることができれば、候補地の検討に加えていくことをおっしゃっています。答弁を私なりに認識させていただくと、滋賀県からそのことの了解が得られていないといった趣旨であったと理解するのですが、国だって同じことじゃないですか。確認されましたか、国に対して。了解、得られていませんよね。記録は残っていません。つじつまが合わないと思います。さきの議会まで4カ所6候補地と答弁されていますが、皆さんの検討の中では6候補地ではないですよね。少なくとも5候補地じゃないのですか。だって、業務用駐車場、検討外にされていますよね。しかも5候補地のうち、1カ所0点ですよ。しかも新たな候補地を加えられている。総務常任委員会、どういう形で終えているかと言いますと、消防局に踏み込んだことを聞かせていただくと、責任ある答弁ができないということに終始されるのです。
 先ほど来、庁内協議とおっしゃっていますが、結局のところ、市長と認識の共有が最終、図られるに至っていないことが要因でないかと考えます。開会日にも申し上げましたが、やはり風通しが悪いと思います。改めて伺います。大津市職員等の公正な職務の執行の確保に関する条例、いわゆるコンプライアンス条例第3条、執行機関等、ここでいう執行機関というのは、市長、消防局長含めての執行機関等です。「執行機関等は法令等を率先して遵守するとともに、市民の信託にこたえるため、市民全体の公益の増進を目指し、議会と連携しながら、透明性の高い公正な市政の運営に取り組まなければならない。」このことは、執行機関等の基本姿勢として明確に掲げられており、そもそものこの条例の目的は、市民の市政に対する信頼を確保することを目的としています。私たち大津市議会においても、議会基本条例を有していますが、なぜ執行部の中で、消防局において検討されている内容が市長とどこまで認識を共有されているか分かりませんが、正しく教えいただけないのか、私には理解ができません。最後、市長に質問します。これまでの経過を踏まえて、議会に対して、市民に対して、説明責任を果たされていると思われますか。私、再三伺ってきました。なぜ教えていただけないのですか。市民から負託を受けられて市長になられ、市政の執行を担われていると認識しています。私たちも市民から負託をいただいて、大津市議会議員として大津市議会を構成して、二元代表制をもって、市民福祉の向上や大津市の発展に努める責務があるんですよ。正しい状況を、情報をしっかりと議会に対して、また委員会での報告なりを通じておっしゃっていただくべきだと、私は考えます。5月30日って、半年も前のことじゃないですか。改めて伺います。これまで議会でもこの件に関して答弁されておられますが、なぜ、消防局のほうで検討を進められ、4カ所6候補地のうち、ひとつについてはもう候補地から外されている、検討もされてない、また、そのうち1カ所については0点をつけられている。そして、1番高かったのが別の候補地であるということについて、なぜこの間、議会に対して説明されなかったのか。市民として、県民として、公文書公開請求をさせていただいたら得られた情報なのですよ。そのことを踏まえて改めて答弁を求めます。

答弁:市長

 
 なぜ、この間説明がされていなかったのかということであります。まず前提として、二元代表制のもとでの説明責任のあり方ということについて、私自身は二元代表制であり、議会があり執行部があるという中で、執行部の中でしっかりと議論をし、そして執行部の中での結論というものを議会にお示しをし、議論をしていくべきだというふうに考えています。
ですので、執行部の中でまだ議論ができていない、また、他の機関との調整ができていないというものを議会等へお示しして議論すべき段階にはないというふうに考えています。
 一方で執行部の中で、しっかりと議論をし、執行部としての結論を持ったものについては、議会に責任ある形でお示しをし、議論してまいりたいというふうに考えております。

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