大津市温泉保養交流施設「比良とぴあ」のさらなる活性化と持続可能な施設運営の実現に向けた取り組みについて( R8. 3)
質問
1点目、マレットゴルフ場の適切な維持管理について。「比良とぴあ」は温泉施設、マレットゴルフ場、屋根付多目的広場、調理等実習室によって構成される温泉保養交流施設であり、平成14年に旧志賀町によって開設されました。温泉及び自然を活かした保養、交流及びレクリエーションの場を市民に提供するとともに、本市の観光の振興を図ることを目的としており、大津市と志賀町の合併を経て、平成18年度以降は指定管理者によって管理運営が行われています。今期通常会議に浴場利用料金の上限額を値上するため、大津市温泉保養交流施設条例の改正に係る議案が提出されました。利用者の伸び悩みによる利用料金の減収及び諸経費の増大により、収支状況の悪化が続いており、持続可能な施設運営につなげるためと説明を受けています。
リンク:大津市ホームページ 比良とぴあ
令和8年2月通常会議の開会に先立ち、マレットゴルフ場の現状を確認してきました。マレットゴルフとは、金属製のスティックで専用のボールを打ち、カップに入れるまでの打数を競う生涯スポーツです。初めて競技する人も気軽に楽しむことができます。利用料を支払い、18ホールをまわりましたが、グリーンの人工芝が広範囲に渡って捲れあがっているホール、ホールカップの根本からフラッグポールの折れているホールがあるなど、適切に維持管理されていない印象を受けました。大津市には利用者が競技に支障をきたすことのないよう、適切に維持管理を行う責務があると考えます。

大津市は「比良とぴあ」における令和6年度指定管理導入施設実績評価シートにおいて、意見・要望・苦情については、「アンケート等を通じて、利用者の声を把握し、運営に反映させるものがあれば対応している」ことを評価事由として、維持管理の項目と共に「良好」と評価されています。同年度、マレットゴルフ場の修繕を求める要望があったと承知していますが、大津市指定管理者制度導入施設モニタリング指針の目的を踏まえ、マレットゴルフ場を対象としたモニタリングは効果的に実施されてきたのでしょうか。適切に維持管理されていない現状を踏まえ、必要な修繕対応について、指定管理者任せの対応になっていなかったのか、自己評価とあわせて答弁を求めます。また大津市は今後どの様な方針のもとでマレットゴルフ場の維持管理を行っていくつもりなのか。あわせて答弁を求めます。
次に2点目、持続可能な施設運営に向けた取り組みについて。大津市はこれまでの間、国土交通省と内閣府が取り組む官民連携事業の推進のための地方ブロックプラットフォームに「比良とぴあ」のリニューアルを想定して参加されるなど、継続して施設運営のあり方を検討されてきたと承知しています。大津市は浴場利用料金の上限額を値上することで収支状況の改善を図り、持続可能な施設運営につなげていく方針を示していますが、1ha以上を有するマレットゴルフ場の敷地を含めた温泉保養交流施設全体の活性化が不可欠であると考えます。
「比良とぴあ」は市街化調整区域に位置しており、都市計画法に定められた開発許可を受けて整備されています。開発許可の用途は第二種特定工作物に位置付けられているマレットゴルフ場であり、温泉施設はゴルフコースに不可分な付属施設として存在しています。大津市が定める開発許可の基準において、第二種特定工作物はゴルフコースのうち1ha以上の規模のもの(ミニゴルフ、グランドゴルフ、パターゴルフ含む)と定められており、必ずしもマレットゴルフに限定されるものでありませんが、温泉施設が付属施設とみなせない用途に変更された場合、温泉施設と屋根付多目的広場は単独の施設として扱われることになり、接道要件を満たす必要があります。
令和6年度の浴場利用者は112,919人であったのに対し、マレットゴルフ場の利用者は525人でした。大半の浴場利用者はマレットゴルフ場を利用されていないことになりますが、都市計画法上は第二種特定工作物であるマレットゴルフ場が主たる用途であり、温泉施設は同場の利用者が入浴するための施設として整備されています。よって、温泉施設単独での土地利用は想定されていません。ただし、開発許可を受けた土地における建築等の制限を定めた都市計画法42条第1項のただし書きに基づく手続きを経るのであれば、この限りではありません。
大津市は市街化調整区域に位置するという土地利用上の制約を踏まえ、今後どのような方針のもとで「比良とぴあ」のさらなる活性化に取り組み、持続可能な施設運営を実現させていくつもりなのか。現状における課題認識とこれまでの検討経過を踏まえて答弁を求めます。
答弁:産業観光部長
1点目のマレットゴルフ場の維持管理についてでありますが、モニタリングにおいては、温浴施設などを含めた「比良とぴあ」全体としての評価を行っており、指定管理者からの報告に基づき施設等の状況把握に努めてまいりました。しかしながら、議員ご指摘のとおり、「比良とぴあ」は開業から20年以上が経過し、マレットゴルフ場以外にも老朽化への対応が課題となっております。このため、施設や設備の維持管理につきましては、指定管理者とも協議を行いながら、安全管理上の優先度や利用頻度の高いものから順次、修繕を行っているところであります。今後も、施設の維持管理につきましては、利用者が安全・快適にご利用いただけるよう、指定管理者と緊密に連携し、予算の範囲内で計画的に実施してまいります。
2点目の持続可能な施設運営に向けた取組についてでありますが、これまで指定管理者と経営改善に向けた協議を重ねてきたところであり、現状においては、情報発信の不足や利用者数の伸び悩み、さらには光熱水費等の高騰による収支悪化などの課題があると認識しています。今後も持続可能な施設運営を実現するため、まずは料金体系の見直しを行った上で、収支改善に向けた取組を進めます。あわせて、SNS等を活用した積極的な情報発信や物販及び飲食メニューの拡充など更なる自主事業の実施により、施設の魅力向上が図られるよう指定管理者と取り組んでまいります。
再質問
モニタリングは効果的に実施されてきたのでしょうか。私、現状は利用者から料金を徴収され、サービスを提供いただく状態にないと評価しています。現状、どのように、まずもって改善されるお考えなのでしょうか。
答弁:産業観光部長
モニタリングは効果的に実施されてきたのか。そして、特にマレットゴルフ場の管理のあり方についてご質問をいただいたと存じます。まず、モニタリングに関しましては、浴場施設も含めた施設全体について、アンケートなどの利用者の声をもとに、保守管理や維持管理に必要な修繕箇所を見極めて、可能な限り対応しておりますことから、総合的に判断し、良好と評価いたしました。修繕対応につきましては、市と指定管理者がそれぞれ、10万円以上であるか否かであるかで実施することとしておりますが、先ほどの答弁と一部重なりますけれども、全体的に老朽化が進んでおります当施設は、利用者の多い設備から限られた財源の中で優先順位を考慮しつつ、修繕を実施しております。今後も利用状況を踏まえ、計画的に対応するように努めてまいります。
再々質問
マレットゴルフ場の現状確認をいただいた上で今答弁をいただいているのでしょうか。繰り返しになりますけれども、ホールによっては、グリーンの人工芝がめくれ上がっており、ボールを打ったら引っかかってしまいます。改めて見解を求めます。
答弁:産業観光部長
現状を踏まえて対応しているのかどうかというご質問であったかと存じます。私ども産業観光部におきましては、2月14日に現地のほうに赴きまして、状況の方を確認してまいりました。議員ご指摘あった通り、コース状に落ちている落葉であったり、人工芝の剥がれ、また、ホールが土に埋まっている状況も確認してきたところでございます。今後は、利用者が快適にご利用いただけるように、モニタリングのみならず、定期的に巡回を実施いたしまして、指定管理者とも問題を共有して、適切な管理、対応に努めてまいりたいと考えております。

