内部統制の強化に向けた取り組みについて( H29. 6)

質 問

 1点目、不祥事の再発防止に向けた取り組みについて。大津市消防局職員が占有離脱物横領罪の疑いで警察から事情聴取を受け、懲戒処分が科せられるという事態が発生しました。日々、使命感と倫理観を持って勤務されている職員のことを思うと、憤りを禁じ得ないものがあります。このたびの不祥事を受け、大津市消防局は、消防局人材育成ビジョンに基づく教育管理の徹底、チェックシートの効果的な運用によるチェック体制の強化、風通しのよい職場環境の構築、職員への不祥事防止の徹底に取り組むとされていますが、これまでの不祥事をどのように検証され、これらを重点防止対策とされたのか、取り組みによって期待する効果とあわせ見解を伺います。

 2点目、不祥事を受けての市長の発言について。大津市長は、大津市消防局職員と市立中学校教諭による不祥事が相次いで発覚したことを受け、5月の定例記者会見において、「市民の信頼は完全に失われている」との趣旨で発言をされました。さまざまな事務手続や許認可行政、また福祉窓口での相談業務などについては、大津市への信頼が完全に失われた状態で成り立つものではなく、全ての職員を一くくりにしたかのような発言は、市政運営の統括責任者として自覚に欠けるものであると考えます。危機感のあらわれであったにせよ、多くの職員が使命感と倫理観を持って仕事に励まれる中、どういった真意のもとでこのような発言をされたのか、職員の職務に対するモチベーションを下げることにもつながりかねないと考え、大津市長に見解を伺います。

 3点目、勤務時間中における喫煙について。大津市役所に設置されている来庁者喫煙所については、職員の利用が禁止されています。しかしながら、形骸化しているのが実態であり、勤務時間中であっても頻繁に職員の出入りが見受けられます。この問題は、決して瑣末な問題ではなく、定められたルールが職員によって公然とないがしろにされている事実を大津市長は重く受け止められるべきと考えます。そもそも喫煙を目的として何度も自席を離れる職員においては、職務以外に相当な時間を費やしていることになります。大津市長は、勤務時間中における職員の喫煙実態をどのように認識されているのか伺います。

答弁:市長

 内部統制の強化に向けた取り組みのうち、不祥事を受けての市長の発言についてでありますが、私自身も市民の方々から不祥事が相次いでいることについて怒りや諦めなどの御意見をお聞きし、「市民の信頼は完全に失われている」と発言いたしました。議員の御指摘のとおり、多くの職員は使命感と倫理観を持って仕事に励んでいますが、1人の職員の不祥事であっても、市民の目から見れば市役所全体に対する信頼が失われることになると認識しております。
 また、近年の不祥事の調査からは、当事者が過去の不祥事を自分のこととして捉えられていないことが伺え、私自身も含め、全ての職員が、不祥事を他人事ではなく、自分自身のこととして捉え、いま一度、それぞれの公務員としての自覚や組織としての不祥事防止策を見直すことが必要であると考えています。そのため、今年度の研修では、不祥事を自分のこととして考える機会とするため、グループワークを中心とした方式で研修を行ってまいります。

答弁:伊藤消防局長

 内部統制の強化に向けた取り組みについてのうち、不祥事の再発防止に向けた取り組みについてでありますが、昨年の不祥事から、チェック体制による管理体制の強化と人材育成のあり方を見直し、倫理観の醸成と健全な組織風土づくりを推進するため、昨年10月に「消防局人材育成ビジョン」を作成して再発防止に努めてまいりました。しかしながら、各種再発防止策を実施してきたにも関わらず、今回の不祥事が発生しましたことを受け、改めて再発防止策を再考するに当たり、過去の不祥事を含めて検証いたしましたところ、入局年数や職歴の浅い若手職員による不祥事であること、極めて初歩的な倫理観の欠如であること、出向中という管理監督者の目が行き届きにくい状況であったこと、また人材育成ビジョンに掲げる方針の浸透が不十分であったことを、改めて認識いたしましたところであります。
 これらの検証を踏まえ、消防局といたしまして過去の不祥事を風化させることなく、職員一人ひとりが自らの職責や社会人としての基本的姿勢を常に見詰め直し、職員全員が毎日確認できるようチェック項目を細分化して効果的に運用してまいります。
 また、継続した育成と管理ができるよう、PDCAサイクルを取り入れた職場内研修を年間を通じて実施し、職員全てにコンプライアンスに対する意識づけを図ります。この研修の計画と実施に当たっては、検証結果を踏まえまして、職歴の浅い若手職員がコンプライアンスや職責について自発的に考えるよう、若手職員を主体として取り組んでまいります。私を含めまして消防局職員全員が、今回の不祥事を決して他人事とせず、特に職歴や経験の浅い職員に対しては、職責について自ら考える力と社会人としての基本的姿勢を組織全体で醸成していくことで、今回の不祥事に対する再発防止のみならず職員の資質向上と継続した人材育成につなげます。今後も職員一丸となって再発防止に取り組み、組織を挙げて市民の信頼回復に努めてまいります。

答弁:総務部長

 内部統制の強化に向けた取り組みのうち、勤務時間中における喫煙についてでありますが、本市における職員の喫煙につきましては、庁舎内における受動喫煙による健康への影響等を排除し、非喫煙者の健康の保持増進及び快適な環境づくりを推進することを目的として策定した「大津市庁舎内における受動喫煙防止対策に関する指針」によりルール化しており、新館1階売店横の喫煙室は、来庁者専用となっております。議員お述べのとおり、定められたルールを守ることは公務員として当然のことでありますが、一部職員の喫煙について通報があるのも事実であり、そのため、これまでも部長会を通じて喫煙ルールの徹底や喫煙時間の厳格化に努め、また職員が特定できた場合には直接注意をしているところであります。残念ながら、今なお一部職員の喫煙が認められることから、今後は厳重注意処分をするとともに、改められない場合は、より重い処分を視野に入れて検討していきます。また、喫煙ルールについても、国の動きも見ながら、全面禁煙導入に向けて、あわせて検討してまいります。

再 問

 市長に伺います。1人の職員の不祥事が市役所全体に対する信頼を損ねる、このことについては私も認識を共有させていただいているところです。そのことについては、同じ思いでおります。私が危惧をいたしますのは、今日、このときもさまざまな窓口において、市民に真摯に向き合っていただいて、対応いただいております。また、許認可行政についても法律に基づいて、条例に基づいて、しっかりと行っていただいております。申し上げたかったのは、行政に対する信頼を市民として、事業者として持たないと、市役所に対して相談にも来れなければ、許認可の申請もできないわけです。
 1人の不祥事によって、市役所全体の信頼が損なわれる、日々多くの職員の方々が使命感に基づいて奉職いただいている。だからこそ、不祥事は許されないという市長の気持ちがしっかり伝わるような言葉で私はメッセージを発信いただければと思うのですが、いかがか。

答弁:市長

 私自身の思いが伝わっていくような形でメッセージを発するべきではないかということですけれども、今回は定例記者会見という場でしたので、市民の皆さんからお聞きした意見をもとに、また市民の目から見たときには1人の不祥事であっても、市役所全体の信頼が失われるという観点から申し上げました。これからまた職員に対して話をするときがありますので、その際には当然ながら職員の視点で、しかしながらこれまでも不祥事振り返りますと、周りから見れば倫理観を持って頑張っていたと思われていた職員が不祥事に関わっていたということも多くありますので、そういった一人ひとりが、一部の職員だけが不祥事を起こすということではなくて、不注意や、また少しの気の緩みでいつ自分が不祥事を起こしてしまうかわからないという自分事として考えられるように、職員がしっかり頑張っているということを前提に庁内に対しても発信してまいりたいと思います。

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