大津市版・協働のまちづくり事例集を策定することについて( R7. 12)

質問

滋賀県においては令和79月から10月にかけて、「湖国の感動 未来へつなぐ」をテーマに第79回国民スポーツ大会、第24回全国障害者スポーツ大会が開催され、大津市においても数多くの競技会で熱戦が繰り広げられました。開催期間中、ボランティアスタッフの皆様がいつも笑顔で迎えてくださり、ふるまいコーナーでは地域住民の皆様が競技会に出場される選手や大会関係者をおもてなしくださいました。「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025」の開催を契機として、市民との協働によるまちづくりがより一層推進されることを願い、以下、質問を行います。
 
大津市総合計画基本構想においては、まちづくりの基本理念として、共助社会の実現が掲げられており、三者協働によるまちづくりを積極的に進めることが記されています。大津市における市民、事業者、地域団体、大学、NPO、職能団体等との協働によるまちづくりの実態について理解を深めたいと考え、 全ての部局を対象に協働に関するアンケート調査を実施させていただきました。市民、事業者等と協働により取り組まれている事業及び活動、また、地域課題の解決に資する市民、事業者等が主催する事業及び活動に対する補助の名称を回答いただきましたが、部局によって「協働」の捉え方と認識に相当な差異があると評価するに至りました。
 
大津市「結の湖都」協働のまちづくり推進条例において協働は、「市民・市民団体、事業者及び市がその自主的な行動のもとに、互いの特性を尊重し認め合い、企画立案、実施、評価及び改善の全ての過程又はそれぞれの過程において、話し合いに基づいて役割を分担し、共通の目的である公共的な課題の解決のために力を合わせてまちづくりに取り組むこと」と定義づけられています。また、今年度から令和10年度までを取り組み期間とする大津市総合計画第3期実行計画においては、地域コミュニティの維持が施策に設定され、取り組みの方向性に「市民協働の推進」が含まれていますが、市民・市民団体、事業者及び大津市が「協働」の捉え方や認識をより効果的に共有できるよう、「大津市版・協働のまちづくり事例集」を作成されることを提言するものです。
 
愛知県岡崎市では、岡崎市市民協働推進条例に基づき市民協働推進計画を定め、市民協働の推進を図っておられます。市民協働に対する理解と市民協働による事業がより一層展開されるよう、岡崎市が実施する市民協働事業を紹介した「市民協働事例集」を平成26年から継続して毎年作成されています。同市のホームページでは、市民協働事業を始めたい方やよりステップアップしたものにしていきたい方は、事業を取り組む際の参考としてご活用くださいとの案内がなされており、事業名称、実施主体、協働に至る経緯と背景、事業内容、役割分担、協働の成果、協働の課題等がまちづくりの分野ごとに掲載されています。
 
なお、大津市は市職員をはじめ、市民・市民団体及び事業者が協働で事業に取り組む際の考え方や手法をまとめた「大津市まちづくりガイドブック」を作成され、平成30年度より公開されています。当該ガイドブックでは協働による4つの活動事例を紹介されており、「今後も事例を集め、ホームページにもどんどんあげていきます!事例があれば自治協働課へお知らせください!」と記されていますが、残念ながら公開には至っていません。
 
現在、大津市においては、令和8年度から令和10年度を取り組み期間とする大津市協働のまちづくり推進計画(後期改訂計画)の策定に向けて検討が進められています。「大津市版・協働のまちづくり事例集」は同計画が目標とする「みんなが活躍する「協働のまち 大津」」の実現に資するものと考え、同事例集の作成に向けた今後の取り組み方針について見解を求めます。

答弁:市民部長

2項目めの大津市版・協働のまちづくり事例集を作成することについてでありますが、今後、改訂を予定している「大津市まちづくりガイドブック」の更新など、様々な機会を活用し、三者協働のより一層の推進に努めてまいります。 

再質問

「大津市まちづくりガイドブック」を改定される際に、あらためて検討されるといった趣旨での答弁であったと理解させていただきました。初問で岡崎市の事例を紹介させていただきました。「大津市まちづくりガイドブック」を改定されるにあたり、どういった点に留意をなされて、今申し上げさせていただきました、大津市内における協働の事例について紹介されていかれるべきと考えておられるのでしょうか。もう少し具体的に詳しく答弁ください。

答弁:市民部長

まず、事例として先進事例になるような、他の取り組みに参考になるような事例をいかに紹介をして、広がりを期待できるかということが1つ。もう1点、私ども市職員につきましても、協働意識の醸成に関連できるような、効果が期待できるような取り組みをする中で、事例集の検討を進めていく必要があるかと思います。具体的には、大津市職員協働推進本部を設置しております。その中で、こういった事例の紹介、それから、それぞれの各部局での取り組み、こういった共有も含めてですね、作成にあたっては検討して参りたいと考えております。

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